笑み社がブログを立ち上げたようです

2ちゃんねるのVIPでSSコテとして活動中の笑み社 ◆myeDGGRPNQのブログです。基本的に作品保管庫として機能していますが一日一回日記を書きます。

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【ブログ限定SS】 不幸福 【完全オリジナル】

♦♦

 ――なんていうか。それは最悪の一日だった。

♦♦


♦♦

 ――なんていうか。それは最悪の一日だった。

♦♦



 俺は取り立ててついてないわけではない。ついてないと思
うことがあっても精々犬の糞を踏んだ、だとか電車の遅延で
バイトに遅刻した、だとか。そういう程度のものなのである。
 だがその反面。別についている、というわけでも決してな
い。なにか運のいい事があったと言っても道で100円玉を拾
ったとか駅に行ったら丁度電車が来ていた、だとかそういっ
た細かい。小市民じみた幸運である。
 ……ようするに、俺は普通な人間なのだ。
 毎日に大きなイベントもなく、それでいてトラブルもない。
一般的に見るならばつまらない。しかし本人的にはそれはそ
れで気に入ってしまう。そんな人間が俺という人間なのだ。
 ……だというのに、どうしてかその日はおかしかった。ど
こがおかしいのかというと。なんていうか、総べてが、だ。





 まず、朝起きたら外は大雨。その上窓を開けっ放しにして
眠ったがために俺の愛する布団ちゃんはびしょびしょのぐし
ゃぐしゃ。気を取り直して朝飯を作っても、炊飯器は壊れて
いて昨晩仕掛けておいた白米は炊けちゃいねえ。
「あー。
 なんとまあ、そういう日もあるさな」
 そういう日もあるだろう。
 これくらいだったら、まあ、これならまだ蒲団が濡れた方
が不幸だ。米がなければパンを食べればいいじゃない。など
と愛する国民にギロチン刑された女王のような考えのもと戸
棚にあった筈のピザパンを求め手を伸ばす。
 と、その刹那。
「え……?」
 ガブリ。ガブリ。ごくん。そんな効果音さえ聞こえてくる
ような豪快な食べっぷり。はいはい、此処は貴女様の住みか
でしたわね。
「てめっ! くそ猫!」
 阿呆な隣人が京都へ旅行するだとかなんとかでほぼ強制的
に預けやがった猫である。どうしてこのアパートはペットO
Kなのかを大家に小一時間尋ねたい気分ではあるが、とにか
くこの猫は俺の朝食をむしゃむしゃと食いつくし、現在絶賛
寝ころび中なのである(俺のクッションで)。
 ぶん殴ってやりたい気持ちを抑える。
 朝っぱらから激しい運動は避けたいし、なにより腹減った。
「にゃーごじゃねえ、くそ猫。俺はバイト行ってくるから、
てめえは帰るまでここにいろよ」
 猫を専用の籠に押し込み、今日もまたコンビニのバイトに
――え? がしゃん?
 おそるおそる振り返る。
 ――ああ。嫌だなあ。こういうの。
 猫さんは籠を器用に破壊し、俺と視線を交差させる。その
顔はえっへん、参ったか。てめえの思惑には乗らんぜファッ
キン、的な表情だ。
 こうなったら仕方ない。隣人から預かった猫の餌をタッパに
大量に盛って、皿に水を大量に注いでおいて出かけること
にする。
 ――まったく、どうして朝からこんなについてないんだか。
 その疑問の答えも出ぬまま、駅へと向かった。



 俺の住む○×町某アパートから駅まで徒歩10分。中々の
立地条件であるのだが、如何せんこの辺は辺り一面畑ばかり
で働く場所もなければ買い物をする場所もない。それ故に俺
はフリーターからニートに格下げされないよう必死にアルバ
イトするため、電車で3駅の□△町のホームセンターまで行
かなくてはならないのだ。
 しかもその電車も30分に一本。準急ですら通り過ぎると
いう素敵すぎる状態。どうしてこんな不便なところにアパー
トが建っているのかが甚だ疑問だが、誰かに聞くわけにもい
かない。友達がいないからな。
 そんな下らないコトを考えながら田舎道をひたすら歩く。
こんななにもないところで何かが起きる筈もない。強いて言
えば犬の糞を踏んでしまう程度のモノだ。
「……夏だなあ」
 朝から甲斐甲斐しく働く爺婆を横目に、灼熱の朝日を全身
で感じてみる。今さっきまで大雨だったじゃねえかクソ。
 昨日見た天気予報によると、今日は一日晴れ。しかも七月
上旬のわりには30度を超える猛暑らしい。
 別に暑いのが嫌いなわけではないし、それよりも今足に噛
み付いてる犬をなんとかしてほしいわけで。
「いってえええええええええええええええ!!!!!!」
 メッチャ声出た! そりゃそうでしょ。なにせ足を振って
も振っても離れるどころか薄汚い歯が踝を噛み砕かんとして
いるのだから。寧ろ冷静でいるのが不可能ってもんだ。
「おいおい。どうしたんだ兄ちゃん」
「いやいや! 見りゃあわかんでしょ!」
 全く、何年生きてやがる。その目は節穴か? ああ! 痛
い! さっさとこの犬畜生をどかしやがれこら。
「あらあら。これはひどいねえ」
 ひどいのはアンタなのだが、まともな声なんて出る筈もな
く。口から出るのはうめき声とか色々とした阿鼻叫喚。
 踝に張り付いた犬はガルガルとわけわからん鳴き声を出し
ながら爺婆に叩かれる。それとどこかに走っていく婆さんが
1人。叩く爺婆はいい調子なんだが叩けば叩くほど犬の歯が
俺の踝に食い込むあたり誰か助けて。
「この! この!」
 ガブリ、ガブリ。掛け声に呼応して俺の足は悲鳴を上げる。
このくそ暑いのに冷汗が出るなんて笑えるようで笑えない。
「よし、放したぞ。あんちゃん、大丈夫かい?」
「……ああ、すげー痛え」
 離れてしまえば意外に痛みがない。この程度なら絆創膏で
も張っておけば大丈夫だろう。
 どこかに走っていった婆さんが家から医療ボックスを持っ
てきた。
ありがたい。これが田舎ならでは人情ってやつだ。

 ――確かさっき、アパートから駅まで10分って言ったよな。
 今日はそういうわけで、なんと30分も掛ってしまったのだ
った。



 30分くらいの遅れなら大丈夫だ。
 あの大雨のお陰でかなり早起きさせられた故、電車一本く
らいのロス。大したものではない。ゆっくりとバイト先まで
行くさ。
 ……でも、世の中よくできてるなあ。
 駅に到着して。つい先月導入された自動改札にこれまた先
月買ったsuicaを当てる。ビビーッなんて冗談にも聞きたく
ない音を聞いてしまったため、なけなしの1000円をチャー
ジ。
 そして、さあとばかりにホームに繰り出した瞬間。
 
 ……目の前を、車両が横切っていったわけですよ。



 電車というのは不思議である。
 朝、数万人もの人間を運送している時は、車両を増やせば
いいのにと思う。しかし、この時間にもなると人の数はみる
みる減っていくのだから新しい車両なんて金の無駄なのだな
と思わせる。
 要するに、人って言うのは自分に不利益を被る時に初めて
関心を抱く生物なのだ。遠くで誰かが何かを言っていたとし
ても、それは自分のコトではないのだから知らん振り。それ
が一般的な人間の性(さが)みたいなものなのである。
 俺だっていつもはこれ以上車両が増えたら色々大変なんだ
ろうなあ程度にしか考えておらず、ラッシュ時の紳士淑女の
苦労など対岸の火事、というコトで大した関心も興味も持た
ずに電車に乗っていた。
 ……だというのに、なんだって今日はこんなにも混んでや
がるんだ。
 スーツ姿のリーマン。私服姿の大学生、土地柄なのだが爺
婆も何人も乗っていて、果てには遅刻したのか女子高生まで
乗ってやがる。共通するのは皆が呆とした、未来なんてどう
にかなるさ。まあ、自分は取り立てて努力なんてしないけど、
みたいな無気力な表情で手元の小型インターネット機をいじ
いじ。どうしようもなく終わっちまった感がある車内である。
 現在、時刻は10時をちょいとすぎたあたり。普通なら車
内は閑散としている筈なのだが今日はどういうわけかラッシ
ュ並みの大盛況なのだ。まったく、車両を1つ2つ増やしや
がれ、などと普段なら思いもしないコトを頭の中に浮かべつ
つ外の見慣れた、むしろ見飽きた風景に忍者を走らせる。
……ああ、くそ。もぞもぞすんな女子高生。
「ん……」
 と、ちょっと待った。
 なにか様子がおかしい。紅潮した顔。泣きそうな目。への
字の口。喩えるなら恥ずかしいとか、不快、とかそういう類
いの表情である。そんな表情をした女子高生が俺のすぐ傍に
いたんじゃあ少しは気になるというものだ。
「――!」
 女子高生の表情が意を決した、強い意志の色が濃くなる。そ
して、小さくも可憐な唇が声を紡いだ――

「この人! 痴漢です!!」

 挙げられる手。
 白い手に絡まっているのはあろうことか……。

「え……? 俺……?」

 結構コンプレックスな、男にしては小さな手。
 所謂、俺のおててなのであった。



 ――駅の事務室のような場所に有無を言わさず連行された
俺。その様はグレイよろしく。駅員とか車内の若い男に両腕
を持ち上げられた状態であった。
 パイプ椅子に座らせられ、駅員なのか警官なのかわからん
男にやったのかやってないのかを尋ねられる。あーあ。女の
子メッチャ泣いてるよおい。
 とはいえ、やっていないものをやった、なんて言ったら俺
の人生が終わってしまう。なんとなく希望ある若者をこんな
形でダメにはできないだろう。
「いえ、知らないです。右手は吊革捕まってたし左手は鞄持
ってたわけですしね」
「……違うもん……私の……触ってたもん……」
 えっくえっく、なんていう嗚咽を上げながら証言する女子
高生。やべーなコレ。女の涙はマジで暴力だろ。
 
 元来、男には腕力というものがある。
 その対照的な存在として、女にはヒステリックな感情に身
を任せ子供に成り下がる、という動物的には最も弱い能力で
はあるが人間的には相当厄介な特権じみたものがある。総て
の理屈、説得、言い訳だとか全てをひっくり返してしまうト
ンデモ奥義が女の涙に代表されるヒステリックなのである。
 これがまた、本当に厄介でどんな常識も今の彼女には通用
しない。彼女にとって触ったもんは触ったのである。それに
ごちゃごちゃとした理屈なんて不要だ。要するに罪を認めて
もらって、可哀想な自分を誰かが同情したり、慰めてもらい
たいのだ。頼むからそういうのは学校とか、友達とやってく
れ。
「……君、学生?」
「いや、フリーターっす」
 これまた目線が厳しくなる。
 ええそうですよ。ワタクシ、殆どプーたろーですよ。でも
プーたろーでも在りもしない罪を認めるのはちょっぴり割に
合わない。大体、等価する利益がゼロなのでこれは意地でも
認められない。
「でも、今の俺。結構不利なのかなあ」
 客観的にみるとそうだろう。
 俺は男三人に囲まれて尋問を受けている。その迫力と言っ
たら喩えるなら恐竜であり、それに睨まれる俺はさしずめ蟻
ってところ。これはまた、社会的弱者には丁度いい。
「触ったといってもあの満員では……」
「そうそう。あんな満員じゃあ鞄持った手が当たるくらいよ
くあることだろ? それに、俺は女のケツ触ったぐらいで盛
り上がれる性質(タチ)じゃない。悪いが俺からは小遣いせ
びれねえよ」
 まあこんなものだろう。完全に納得するとは思えないがこれ
だけ言えばなんとかなるだろう。
 駅員か警官かわからない男はさらりとなにかを書きあげて
立ち上がる。それに倣って、俺を連行した二人の男も席を立
つ。どうやらわかってくれたらしい。
 しかし、さすがに言いすぎたか、と一瞬の後悔。女子高生
は自分がしてしまったことへの羞恥か、それとも俺から金を
巻き上げることができなかった悔しさからか俯きながら立ち
上がった。
 
 ――空気を読むと、どうやらこれで俺は晴れて無罪放免ら
しい。
 今は、バイト遅刻が確定してしまったことを嘆き、その言
い訳を必死に考えるのであった。



「450円でーす。ありゃりゃしたー」
 機械と指が一体化するようなレジの作業。こういう頭の悪
い仕事は嫌いじゃないが、今日の調子だとまだまだなにかあ
りそうだなあという不安が俺を憂鬱な気持ちに叩き落とす。
 ……いや、一応なにかあったにはあった。
 店長に1時間の遅刻をみっちりこってり説教をば。内容の
殆どが自分の子供と俺の比較なのだが、それがまたきつい。
なにせ店長は今年25になる自分の娘が可愛くて仕方ないの
かやたらと美化して話をする。なにが迷い犬を飼い主のとこ
ろに返してやっただ。犬が勝手に帰っただけだろ。
 そういう真実6割、嘘4割の間違い探しを延々と1時間。
言い訳も考えなかった(痴漢の冤罪で信じてもらえなかった)
俺も俺だが店長も店長だ。1時間の遅刻に1時間の説教(自
慢話)が加わったら俺、殆ど給料泥棒じゃないか。さすがに
それは自己の勤労精神が邪魔して、説教(じまんばなし)も
そこそこに仕事に戻ったのである。
 ――そして現在。おばさんが木工用ボンドを4個ほど買っ
ていき、会計には人はなし。インターバルを大事に。レジを
打つ指をマッサージする。立っているのも辛いが伸ばしたり
するのも辛い。なにせ朝っぱらから犬にかまれてる。
 先刻までは気にならなかったが足の疲労が蓄積されてから
は痛みが戻ってきた。怖くて見れないが、包帯を取ったら血
まみれなのかもしれない。今日一日激しい運動をしたくはな
い。
「あ」
 ……どうやら、そういうわけにもいかないらしい。
 目の前を横切っていたのは中年の男。手には会計を済ませ
ていない金魚の餌。まごうことなき万引きである。
「まじかよ!」
 見逃すわけにもいかない。監視カメラが犯人を撮っている
とするならば、それは同時に俺という店員の姿もきっちりと
収めているからだ。放っておくとお給料に響きます。
 
 ――右足が地に着くたびに稲妻じみた痛みが走る。それで
も目の前を走るおっさんを捕まえなくては色々とまずい。2
5の若い男が中年のおっさん一人捕まえられないのでは俺な
んてこのホームセンターに必要ないのだ。明日からの食事の
ために痛みに耐えてひた走る。
 店から100メートル走ってようやくおっさんを手の届く
範囲にとらえる。右足は限界だがとりあえずこれで地獄の追
いかけっこは終了だ。
 ……そう。終わりの筈なのだ。
 俺に捕まったおっさんは大人しく店に戻って涙を流しなが
ら警察だけは、警察だけは、という割に合わない要求をして
くる筈だったのだ。
 でも、やっぱり犯罪を犯す人って違うなあ。おっさんは俺
の手を全力で振りほどいて腕をぶんぶんと回す。
「うおおおおおおおおああああああああああああわああああ
ああああいい!!」
 次いで、奇声を10秒ほどあげる。中々の音量で叫んでく
れたため通行人の視線は一気にこちらに向けられる。
 昼間の奥さま方はこういった小さな事件が大好物だ。さぞ
かし明日にはとっぽい若者と中年男性は奥さま方の噂話の種
になることだろう。やれ親子だとかやれ若年性痴呆症だとか
好き放題。
 おっさんの腕が大ぶりになって、暴れている。流石に通行
人に被害を及ぼすのは社会的にもまずい。それ故、俺はおっ
さんの両腕を羽交い絞めにしてズルズルと店の方向まで引き
ずっていく。ただでさえ足が痛いというのに、こんな動きは
毒以外何物でもない。
 おっさんの表情が見る見るうちに青ざめる。どうやら自分
のやったコトに気がついたのか、それとも俺の羽交い絞めが
きつすぎるのか。それは計り知れないが大人しくなってくれ
たのはありがたい。おっさんの潔さに感謝の意味を込めて警
察だけは勘弁してあげよう。ここは家族に迎えに来てもらっ
て厭という程の屈辱を味わう程度にストップしておくのが人
間的でいい。



 おっさんの事件も一先ず丸く治まった。おっさんの奥さん
が店長に39回のお辞儀をしたことでおっさんは釈放。年配
の方の涙は見苦しいので控えていただきたいが口にするわけ
にはいかないので俺は終始黙っていた。

 ――そうしてバイトも終了する午後5時。足の痛みがどう
しても引かないので病院に行こうかと考えながら着替える。
とは言ってもエプロンをロッカーに収納するだけだが。
「お疲れさまでしたー」
 気のない挨拶に気のない挨拶が返ってくる。返ってくるだ
けましなのだが、友人とかできないものかと。
 彼女とかそういうのはいらない。結局、恋人というのは他
人に対する優越感を生むためのツールにすぎない。性欲の処
理なんて一人でできるわけだし、子孫の繁栄だとかそういう
こと以外で異性の必要性を感じたことがまったくない。つま
るところ、俺が欲しいのは話友達なのだ。会話なんてコンビ
ニ店員のあ、レシートいりません。程度のものなので日本語
を忘れてしまう。それはあまりよろしくない。
 店を出て、病院へと向かう。その距離は大した距離ではな
いのだが今日のついてなさは異常だ。この距離でもなにかあ
るかもしれないのでここは用心深く向かうとする。



 ――と。用心してみればなにもありはしねえのである。
 否。店からここまでの30分。猫1匹でも過剰に反応して
きたから道行く人の注目は浴びていたか。ならば結局はつい
ていないのである。
 病院とはいっても個人の診療所のようなところなので小さ
な建物である。保険証を提示して順番を待つ。待っている間
は退屈なので待合室の女性週刊誌をパラパラと捲る。相も変
わらず他人様の恋愛事情に干渉するあたり日本は平和だ。別
に30近いアーティストが女とレストランに行くくらい普通
だろうに、その雑誌はまるで天変地異。在り得ないコトが起
こったかのように書いている。全く下らない。それを見て熱
狂する読者はさらに下らない。
 呆と週刊誌を眺めていると、俺の順番が回ってくる。診療
所だというのに整理券というあたり技術の無駄遣いである。



 ――あのババア。トンデモない応急処置しやがってたんだ
な。
 味噌塗りたくって包帯ぐるぐるって何十年前の火傷の応急
処置だ。犬に噛まれたヤツにする応急処置では決してない。
悪化する善意は悪意に限りなく近い。
 初老の医師に適切な処置をしてもらった右足は先刻とは打
って変わって相当軽い。狂犬病の疑いがどうたらこうたらで
注射を打たれたのは目をつぶろう。だが、あの下手糞な看護
婦の所為で俺の腕はヤク中状態。ハイリスクローリターンに
もほどがある。
 ブツブツと不平不満を口にしながらも帰路に就く。夏故に
明るいが時計を見ると既に午後6時。今から少し走れば丁度
電車に乗れるだろう。
 
若干痛みがある足に鞭打って駅に到着。さて、時間は発車
時刻2分前。完ぺきである。意気揚々と駅内に入って――
 ――足を止めた。
 駅の電光掲示板にはある言葉。

『人身事故のため、遅れております』

 点滅する文字。それを見て項垂れるは俺の足。
 今日の俺は、どうしても予定を遂行できないらしい。





 またもや電車の中。
 朝の悪夢じみた満員とは打って変わって閑散とした車内。
学生は部活動に励んでいたり、社会人もお仕事の延長を楽し
んでいる時間なので俺の乗る車両にも人は数える程度だ。
 足の痛みから椅子に座る。電車特有の揺れと今日一日の疲
れから眠気がどっと押し寄せたが駅3つで降りるため、それ
を我慢する。1回だけ深呼吸してふと扉に目をやる。すると、
電車に乗っている中で最も面倒な人種。所謂、知的な部分に
障害を持つ男がいた。そいつは首にかけた携帯電話をぐるぐ
ると回してなにかを言っている。この揺れで興奮しているの
だろうか。
「jわぴhjぎはいひぱsぢhぱ」
 いや、だからせめて日本語喋ろうぜ。
 こういう方が乗っている時の車内は今までにないほどの団
結力を発揮する。皆が関わりたくない。被害を被りたくない
と目を逸らす。一生懸命に自分は無関係ですよ、と態度で示
そうとするのだ。
 だが相手は理性の足りない障害者。我々の予想の斜め上を
行くのは得意技だ。男は突然ぐるぐると回り出す。両腕を広
げ、まるでその様は独楽のようだ。
「あばばばばばばばばばばばばばば」
 回りながら移動するため、行く先行く先で人が小さな悲鳴
と共に回避する。それが楽しくなってしまったのか、愉快な
男はさらに愉快にも一人の女子高生を抱きしめる。……って、
おいおい! そいつ今朝の女の子じゃん!
「――ぁ――あ」
 女子高生は声も出ない。当然だ。男は目が回ったのか頭を
ぐらぐらと揺らし、なおかつ涎はダラダラ。それでは抵抗の
声も出せまい。
 ……表情も泣きそうな、否。もう泣いている。日に2回も
電車の中で災難にあうなんてついてないな。まあ1回は自分
が巻き起こしているわけだが。彼女もついてない。
「……やっぱり、駄目かなあ」
 放っておくの、駄目かな。駄目だよねぇ。
 放っておけばそのまま降りる駅に着くか誰かが止めただろ
うけど、どうやらそういう面倒なコトをする者はいないよう
だ。俺は仕方なく重い腰を上げて現場に歩いて行く。
 と、その前に――
「ねえ、これ持っててくれない? ……うん、こんな感じで」
 よし、準備もオーケー。さあ行こう。
ガタンゴトン。揺れる車内に合わせて男も揺れる。やめろっ
てそういうの。ぶん殴りたくなる。
「はいはい、そこまでそこまで。
 今夜のオカズは手に入ったわけだからそろそろ離れろよ」
 肩に手をおいて優しく諭す。女子高生の表情が絶望から安
心に変わる。これで離れるのなら苦労はしなくて助かるのだ
が今日の俺はこういう厄介なことに関してはとことん厄介に
なる。男はまたわけのわからん奇声を上げながら女子高生の
髪をぐしゃぐしゃと撫でまわす。やべーなこれ。油断とかす
ると危険が危ない。
「だからそれで満足しろって。女子高生の香りなんて俺も至
近距離で嗅いだことねーんだから羨ましくなる前にどけって」
 肩に置いた手に力を込めて引きはがそうとする。それでも
男は女子高生を放さない。寧ろ躍起になって力をさらにこめ
やがる。全力でメンドくせえ。
 面倒くさいものには関わりたくはない。俺だって自分の身
が一番可愛い。だが残念なことにもうすでに面倒ゴトに完全
に関わっちまってるために最後まで関わって、解決してやら
ないと目覚めが悪い。
「よし、こうしよう。今から5秒以内に放せば、お前を駅員
だとかそういう厄介なトコロに突き出したりはしない。だが
放さないのなら何発かぶん殴った後に突き出す。オーケー?」
 そんな言葉で止める程、お頭がいい筈もなく。5秒間頬ず
りをした後にやにや。俺のツキのなさもここまでとは思わな
かった。

 ――仕方ないけどさ。
 力の弱い、カヨワイ女の子守るために拳を振り上げたよ。
 その女の子との確執があろうが無かろうが、それは当然の
コトだと思ったからだ。



 ……本日二度目の駅員室。奇しくも朝と同じ駅だ。しかし、
今回はメンバーが若干違う。
「あうあうあー」
 椅子に座ってぐるぐると頭を振りまわす男。先刻38発(今
日一日のストレスを込めて)殴っちまったから本当にイカレ
ちまったのか?
 水を口に含む。久し振りにハードな運動をしたために異常
に喉の渇く。
「飲まないの?」
「……はい」
 隣に座っていた女の子もしぶしぶオレンジジュースを飲む。
いい汗をかいた俺とは違って彼女は冷や汗、脂汗。厭な汗を
かいたことだろうから爽やかな気持ちで飲み物を飲むことは
ないだろう。
 空調の利いた部屋は心地よい室温に保たれており、俺に今
日初めてとも言える快適な時間を楽しむ。とは言っても快適
なのは俺だけなのである。元気に働くエアコン君も、万人に
幸せをもたらすものではないようだ。

 ――そんなこんなで、10分ほどの時間が流れた。

 にわかに部屋の外が騒がしくなる。
 ヒステリックな女性の声とそれを宥める男、おそらく駅員
の声。それらを聞いて男の表情が晴れやかになって立ち上が
る。
「びゃびゃーーーー!!!!!!」
 男の叫びにも似た声。
 それと同時に扉が開き、一人の女性が血相変えて入ってき
た。
「大丈夫!? ヒドイことされてない?」
 ……いや、それはおかしい。



 男の母親、年齢は見たところ60ほどの、白髪の女性は俺
たちをまるで鬼でも見るかのように睨みつける。いやいや、
被害者はこっちですよー。
「あばばー」
「――ああ。可哀想に可哀相に……ちょっとあんた達! こ
の子になにしたの!?」
「え? この子?」
 何言ってんだ。男はどう見ても30は超えている。大の男
が母親に抱き締められてニヤニヤしているなんてどう考えて
も気持ち悪い。それに加えてこの母親はどうやら俺たちが加
害者だと思っているらしい。というか、どうしても加害者に
したいらしい。
「そうよ! どうせそこの女が誘ったんでしょう?」
 目を血走らせながら在りもしないコトを叫ぶ。今にも飛び
かかってきそうだが駅員が制し、事件の概要を説明する。し
かし母親はそれも話し半分。どうせアンタは見てないんだか
ら信用しないわ。といった表情で聴いている。
 男がにやにやとこっちを見る。まるで自分の母親を誇る子
供のような表情にまたカチンときたがここは堪える。隣に座
っている女の子の方が辛いのだから。
 ……そう、俺なんてただ殆ど巻き込まれたくて巻き込まれ
たわけであって、意志とは関係なく襲われた彼女の辛さを感
じることはできない。ただ涙を堪えて、スカートの裾を握り
こんでいる。その仕草からは男への怒りと母親への憤怒が窺
えた。

「――フーン。
 それで? この子はどこがわるいのかしら?」

 ――全く、マジでイカレてる。
 今の説明には何一つ間違いがない。男の暴行じみた行為は、
同じ女であるならば、どういう意味を持つのかは分かるはず
だ。だというのに、この母親は我が子の保身のためなのか。
はたまた本当にことの重大性が分からないのか。涼しい顔で
そんなコトを言いやがった。
「……アンタ――!」
 思わず立ち上がった。流石にここまで言われちゃあ黙って
いるわけにもいかない。
「だってそうじゃない。この子はまだ子供なのよ? それく
らい仕方ないじゃない」
「子供だと!? どう見ても30超えてる男のどこが子供
だ! アンタの子供は女子高生を襲ってるんだぞ!」
「それがなによ!? どうせそこの女がうちの子を誘惑した
んでしょう? そんな短いスカートじゃあ文句は言えないで
しょう?」
「――てめえ!」
 殴りかかろうとした。
 もう駄目だ。コイツには人として欠けてる部分が多すぎる。
右手を振りかざし、母親に拳を向ける。
「やめてください!!」
 その刹那。女の子が声をあげた。震えた体は小動物のよう
で俺は自分のしてしまったことを悔いる。
 こんな小さな女の子を怖がらせてしまった自分を恥じたの
だ。
「ごめん、どうにも赦せなくてな。確実な証拠を見せる前に
一発ぶん殴りたかった」
 ポンポンと女の子の頭を撫でる。やべえ、このままじゃ俺
も同罪では?
「証……拠?」
 顔をあげる女の子にあるものを見せる。
 ――青い携帯電話。俺が2年前から愛用しているものであ
り、その焼きつき始めた液晶にはある映像が映されていた。

『はいはい、そこまでそこまで。
 今夜のオカズは手に入ったわけだからそろそろ離れろよ』

 男の声。言うまでもなく俺の声だ。
 ――そう、それは先刻の車内での出来事を克明に記した映
像。最近の携帯に付属している機能を最大限に活用した、最
も効果のある映像という名の証拠だった。
「……なあ。これでもアンタんとこの『子供』は無実なのか
い?」
「……」
 部屋が沈黙に支配される。
 母親の顔は青ざめ、認めたくない罪を認めざるを得ない状
況を呪っていた。
「……だって、だって……この子は……」
「障害を持っているから、普通じゃないから赦されるって
か? ふざけろ。普段はノーマルな人間と同じように――な
んて謳ってるクセに都合が悪くなった途端に人権放棄すん
な」
 彼らのような者は自分たちの利益を最優先に考える。学習
の場や就労の場。それらに関しては普通という名の特例を求
める。それに於ける他人の損害や迷惑なんて決して顧みず、
自分たちの暮らしやすい状態を作るために国に泣きつく。
 そしてそれが叶う。その時点でどうにかしているのだが、
問題はそのあとだ。
 障害を持つ者は原則として罪に問われない。正常な思考が
できないのだから犯罪を犯しても『仕方がない』というイカ
レた法が、彼らをさらにつけあがらせる。
 一般の人間とは違う、超越した権利と力。彼らにはそれが
与えられているのだ。
「いいか? 目の前で泣いている女の子を見てどうも思わな
いのも、権利を主張するのも勝手だ。だがな――」
 俯き、震える母親とその傍でにやつく男に言い放つ。

「そんなオナニーに、俺たち一般人を巻き込むな。やるなら
『仲間』たちだけでやってろ」
 



 ――夜も晩い。

 時計を見ると午後9時。いざこざも終わり、朝犬に噛まれ
た道を星でも眺めながら歩く。あと3時間でこのついてない
日が終わるのだと。安心ような物寂しいような気持ちに襲わ
れた。
 ……俺の後ろ2メートルを歩くのは1人の女の子。先刻の
女子高生である。
「どうしてついてくる?」
「だって……今日、家に誰もいないし……」
「だから?」
「だから……その……」
「妙な考えを巡らしているのならやめときな。自分の体は大
事にしてあげるべきだ」
 その通り。こんな特徴もなにもない男に操を捧げるのも馬
鹿らしい。
「そうじゃなくて……えと……その…………」
 まどろっこっしい。
 朝はとてつもない声で人を痴漢呼ばわりしたくせに。
「……わかったよ。話し相手にはなってやるから明日にはき
ちんと帰れよ」
 夜の道。色気なんてありはしねえ、畑しかない道。しかし
女の子はルンルンとした足取りで俺の隣まで駆け寄る。
 ――と、駆け寄った時にはアパートに到着。
「ここですか。結構綺麗なところじゃないですか」
「一応な。最近の建物だし」
 階段を上って行き我が家の前に立つ。鍵は当然閉まってい
るのでポケットから鍵を取り出す。……取り出す。――そう、
取り出すのだ。取り出せってば!
「どうしたんですか?」
 ひょっこりと女の子が顔を覗き見る。その瞬間。認めたく
ない現実を口にした。
「鍵を失くしましたね……」
「あい」
 何も言えない。
 ついてないついてない。そんな日もあと3時間でさような
らだというのに、ここに来て最高級のついてなさを炸裂させ
た。
「――そうですか。
 じゃあ仕方ありません。私の家に来てください!」
 先刻のようにかっこよく振る舞うなんてできない。俺は情
けないと思いつつも――
「お世話になります……」
 なんて言葉を口にした。



 またもや畑。
 夜空には星が花びらのように散りばめられ、俺たちの手に
は暖かい缶コーヒー。
「夜でもやっぱり暑いですねー」
「暑いな。どうして暖かいの買っちまったんだか」
 簡単な話だ。
 これを買う際、アパートにおいてきた猫を思い出して間違
えたのだ。冷たいコーラは色は同じだが味も温度も違うモノ
に変わってしまった。ちなみに猫なら平気である。水もエサ
もやたら盛ってきたからである。問題はきちんと糞などを猫
専用トイレでしてくれているかだけである。
「そういや、本当にいいの? 俺なんかがお邪魔しちゃって」
 冷静に考えればそうである。若い女性の家にこれまた若い
男が上がりこむというのはいかがなものか。両親はなにをし
ているのだろう。
「いいんですよ。
 ……どうせ、明日も帰ってなんて来ないんだから」
 どうやら、やむにやまれぬ事情があるようだ。そこに関し
て、俺はあまりつっこむべきではない。
「そっか」
「え? 色々訊かないんですか?」
「訊いてどうするのさ。話したいなら聞いてやるけど、余り
人様の事情に首突っ込んだらこっちが滅びる」
 その通りだ。人との距離なんて一定な距離で丁度いい。深
入りしても痛い目を見るだけだ。
「フフッ。そうですね。不器用だけど、すごい合理的な生き
方です。それ」
 どうも、と一言だけ。
 駅に着くと丁度電車が前を過ぎていった。もうこの程度で
は焦りもしないし驚きもしない。

「ありゃりゃ。ついてませんねー」
「まったくだ。今日一日、俺はどうにかしている」
「へえ、どんな一日だったんですか?」
 ……聞きたいだろうなあ。そりゃあ。
 俺は朝の蒲団から、今の電車まで総てのついてない出来事
を話した。1エピソード1エピソードに大げさに反応するの
で思わず笑顔になって不幸話をしてしまう。思えば、こんな
にも人と話しこむのは久しぶりな気がする。
「恐ろしいくらいについてませんでしたねー。
 私も今日は結構ついてないなあ、って思ってたんですけど
……私なんてまだまだですねえ」
 ニコニコと楽しそうな女の子。それを見ると俺も自然と気
分がよくなる。

「なあ、俺たち。友達になれるかな」

 気がつくと、そんなコトを口走っていた。言ってスグに口
を塞ぐがもう遅い。女の子はきょとん顔だ。
 ――ああ、くそ。ある意味これもついてない。25にもな
ってこんなのかっこ悪すぎる。
「フム。それはもしかして告白ですか?」
「いや、そうではなくてだな」
「そうではなくて。ということは友達ですか。純粋な」
「……ああ」
 吹いた。
 俺の言葉と真っ赤な顔を見て吹き出したのは女の子。コー
ヒーを口に含んでなくて本当によかった。
「何言っちゃってるんですか? 私たち、もう友達じゃない
ですか――!」
 耳を疑った。
 女の子の顔を見る。その顔はまるで当然のことのような顔
だ。整った顔立ちに一瞬だけドキンとする。
「え……?」
「だーかーらー。私たちはお互い1日がついてなかった同士
じゃないですか。もう友達なんです。友達です!
 ――それに、私はラッキーですよ。困った時に助けてくれ
る人がいて、その人と友達になれたんですから」
 ……少し、ほんの少しだけうるっと来た。
 ――ああ。なるほど。わかった。
 俺は、今この瞬間のために、今日はついていなかったのだ。
 蓄積された、いくつもの不幸。
 そうして与えられた、唯一の幸福。
 笑みがこぼれた。
 欲しいと願っていた。僅かながらも願っていた友人の存在。
 それが目の前に現れた。それを幸福と言わずになんと言お
う。

「――ああ。ありがとう。
 これからもよろしくな――」

 かなりクラシックな友好の証。握手を求める。若い子はこ
んなことはしないのだろう。女の子は一瞬戸惑った後、快く
俺の手を握った。


 ――なんというか、それは最良の日だった。

                            不幸福 ~了~
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Comment

 

なんていうか。まで読んだ

読む気にもならない
  • posted by  
  • URL 
  • 2009.06/27 17:48分 
  • [Edit]

 

フリーターの台詞が何かカッコつけすぎでキモかった。

ストーリーは面白かった
  • posted by あなる 
  • URL 
  • 2009.06/28 03:54分 
  • [Edit]

 

笑み社如きじゃんん…は超えられないよ
  • posted by  
  • URL 
  • 2009.06/28 08:30分 
  • [Edit]

NoTitle 

俺は好きだよ、こうゆうの
  • posted by  
  • URL 
  • 2009.06/29 22:11分 
  • [Edit]

 

はやく消えればいいのに
  • posted by  
  • URL 
  • 2009.07/01 15:39分 
  • [Edit]

NoTitle 

ブログ限定SSって(笑)
んん・・・のパクリかよw
  • posted by  
  • URL 
  • 2009.07/02 01:55分 
  • [Edit]

 

ヾ(・∀ ・)ノシ おもしろい!
 幸せになってよかった
 つよいひとだね
  • posted by えへん虫 
  • URL 
  • 2009.07/06 21:45分 
  • [Edit]

 

凡作
  • posted by  
  • URL 
  • 2009.07/07 21:26分 
  • [Edit]

 

面白かった
  • posted by  
  • URL 
  • 2009.07/13 00:13分 
  • [Edit]

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