笑み社がブログを立ち上げたようです

2ちゃんねるのVIPでSSコテとして活動中の笑み社 ◆myeDGGRPNQのブログです。基本的に作品保管庫として機能していますが一日一回日記を書きます。

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唯「ルルーシュ・ランペルージ……くん?」

1 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 21:10:05.55 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

 遠くでなにかが飛んでいる

 遠くで誰かが叫んでいる

 遠くで俺を呼んでいる

 遠くで彼が泣いている

 ――ああ そうか

 俺は結局 人を傷つけることしかできないのだ

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:13:34.32 ID:fpc4TVhs0
(´;ω;`)感動した!

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:15:15.00 ID:BwJoJ1LF0
乙!お前にしては上出来だ!

4 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 21:17:15.30 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

 ――気がつくと、俺は学校にいた。
 といっても、俺が知っている学校ではなく、そこは古ぼけた、庶民じみた学校の廊下。俺
の目の前では、一人の男が歩いている。
「まあ、緊張せずにやりなさい。君は我が校はじめての男子生徒だが、きっと溶け込めるさ。」
 
 なにを言っているのか、うまく理解できない。
 俺が生徒? なにを言うのだ。俺は『ゼロ』。黒の騎士団のリーダーにして、ブリタニアを破壊
する存在だ。その俺が、どうしてこの古びた学校の生徒になるというのだ。
 ……そんなことを考えているうちに、2年2組と書かれた表札が見える。教師らしい男はそこで
歩みを停止する。
「ここ、ですか」
「うむ。私が入ってきなさいと言ったら、入ってきなさい」
「……」
 男は教室に入る。
 どうやら、俺は転校生じみた扱いを受けているらしい。
 詳細はこれから調べよう。

 とにかく、今の俺は学生なのだから――。

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:18:15.29 ID:9xp/Ox5+O
>>1
お疲れ!!とても疲れただろう?今日はゆっくり休みなさい…

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:20:11.23 ID:4yBdSjBUO
なんか>>1を好きになってきた俺ガイルwww

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:20:16.45 ID:hr7K4z/s0
せっかく書いたんだ。
黙ってみてみようぜ

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:21:36.53 ID:GAyd2VYLO
乙!

正直途中は不安になる展開だったがうまくまとめたなwwwwwwwwww

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:22:05.51 ID:tqqwNd5i0
まだー?チンチン(AA略

10 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 21:26:33.43 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

「今日から、このクラスの一員になる――『ルルーシュ・ランペルージ』くんだ。
 この学校は、皆も知っての通り女子高だが、彼は特例ということでこの学校に編入した。男
子ということで色々あるかもしれんが、よろしく頼むぞ」

 この男。赤木という教師が言うには、やはり俺はこの学校の生徒になるらしい。女子高である
この学校に、男が入るというコトは異例中の異例らしく、俺が身に纏っている制服はアッシュフォ
ード学園のモノだ。
 だが、そのことでこの教室の視線は、全て俺に集中している。この状況がつかめない以上、ギ
アスを使うのは危険だ。故に、ここは流れに身を任せる。

「ルルーシュ・ランペルージだ。よろしく」

 ……教室がやかましくなる。
 どうやら、この学校は日本人が大半らしく、外国人の名前というだけでも色めき立つ。ますます
わからない。俺は今、その日本をブリタニアから取り上げるために戦っている筈なのだから。
「ねえねえりっちゃん! 外国人だよ! 外国人!」
「そうだな。つか、やたら顔小さいな。何頭身だよ。あれ」
 教室の片隅から明るい声が聞こえる。
 茶髪の女子二人が、俺について話をしているらしい。

「じゃあ、ルルーシュは琴吹の隣に座れ。教科書は買うまで見せてもらえ」

 ――別に、席なんてどうでもいい。
 とにかく、この状況の意味を知りたかった。

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:28:05.63 ID:uvbXX7MW0
あの学校は女子校じゃなかったの?

12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:28:56.00 ID:Xu2h8Ql6O
笑み社じゃないか!
登場キャラを変えてきたのか!

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:31:12.07 ID:Xu2h8Ql6O
いつもの磯野家ネタからの脱却みたいな感じってことね

14 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 21:34:52.11 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

「ルルーシュくん! お昼休み、学校案内してあげようか!?」
「駄目よそんなの! ルルーシュくんは私たちとごはん食べるんだから」
「ふざけろお! そんなもん通るか! ばかもーん!」

 ……今日は、ずっとこんな調子だ。
 やかましいのは慣れているつもりだった。黒の騎士団は戦闘集団だから、騒がしい中に常に
いた故に、音にはなんの嫌悪もない。
 だが、今のコレは慣れていない。アッシュフォード学園でも、ここまでの騒音はなかった。

 ――それはひとえに、この空間にいる人間が全員女だというコトに由来する。

 生徒会でも、ここまで偏った男女比率はなかった。だからこそ、俺は動揺して、思考に集中
できないのだ。
 いっそ、ギアスを使ってしまうコトにしようか。
 否、駄目だ。ここでギアスを使うわけにはいかない。使えば、ブリタニアに俺の存在がバレる
可能性があるからだ。

「ねえねえ、ちょっとちょっと」
 俺の手を強引に引き、教室の外へと連れ出す誰か。
 名前は知らないが、先刻俺の話をしていた茶髪の少女だ。とぼけた感じだが、俺の手をしっか
り握って離さない。
 
 ――そうして、階段の踊り場に到着する。
 そこには、俺の隣の席に座っていた琴吹と、黒髪の女。そして、デコを露出した女がいた。

「――軽音部に入らない?」

 ――考える隙なんて与えない。
 とかく、とぼけた女は、俺にそう言ったのであった。

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:36:46.06 ID:z5cO4Gne0
けいおんスレ飽和状態だからなぁ
とりあえず期待

16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:37:24.92 ID:MCJXmDE50
ルルーシュだすのはいいけどけいおんかよ・・・
唯っていうからとらぶるかと思って期待したのに

17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:38:21.83 ID:QbCO1e+n0
また見てギアス!

18 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 21:43:05.09 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

 そんなこんなで、俺は今、音楽室にいる。
 
 やかましい女どもから解放されるのは在り難いが、平沢たちが用意しているのは明らかに
ギター呼ばれる楽器の類である。これでは、いずれにしろやかましい状態になるのは必至だ。
 先刻、一方的に自己紹介が行われたのだが、俺はそんなこともどうだっていい。引きずられた
俺も俺だが、騒がしいのはやめてほしい。
「おい、平沢」
「唯でいいよ」
「……わけがわからん」
「だって私。ルルーシュくんのことも、すでにルルーシュくんって呼んでるし」
「……わかった。じゃあ唯。お前はこれからなにをしようとしている」
「なにって……練習だけど?」

 やたらと旨い紅茶のカップをソーサーに置く。
 カバンを持って立ち上がり、音楽室のドアへと向かう。
 ――すると。

「澪ちゃん! 梓ちゃん! 今日は猫耳とうさ耳メイドよ!」

 扉は俺へと牙を向き、明らかに独身の女が俺を踏みつけて立っていた。

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:46:13.53 ID:z5cO4Gne0
よく考えたらアッシュフォードの生徒会と大して変わらんなw

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 21:48:16.14 ID:9xp/Ox5+O
明らかに独身の女
明らかに独身の女
明らかに独身の女
明らかに独身の女
明らかに独身の女

21 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 21:51:38.57 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

「――な……な……」

 ヒールのかかとでぐりぐりと俺の背中がえぐられる。
 この女教師、わかっていてやっているのだろうか。ちなみに、ものすごく痛い。
 わかってやっているのなら――ギアスで――

「さわちゃん! なにしてんだよ!」
「え?」
「下! 下!」
「ん? なにかのパスワード?
 ……うわあ!」

 そうではない。
 この女、天然だ。天然の殺人者。跳ね上がった拍子で、背骨が本格的に悲鳴を上げる。
 振り払いたいのだが、それもできない。ヒールが深く刺さっているし、なにより俺は体力
がない。女一人どかす力も、俺にはないのだ。

「――ああ。転入生の男の子ね。
 ……SATSUGAIせよ!」

 なにか、彼女のトラウマにかかったらしい。

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 22:00:07.67 ID:z5CzK1wSO
過裸期待

23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 22:01:27.10 ID:kLSvsDnpO
カマキリじゃあ無理だわな

24 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 22:02:33.49 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

「いや、なんか。自分でもどうしてこんなことしちゃったのか……はい。いい大人です。はい。
でも、今はなんていうか、悪い大人です……。頭に血が上ったというか……」

 音楽室の外では、女教師がだれかに怒られている。
 女教師、山中さわ子はひたすらに謝っている。ソファーに寝かされた俺には謝罪は一切
ない。踏まれた俺が不覚だったらしい。
 ソファーの傍に、琴吹が寄ってくる。
「ごめんなさい。あの先生、少し変なの」
「ああ。よくわかった」
「なあムギ……。
 !?」
 黒髪の少女。澪は極度の人見知りらしく、俺の顔を見る度に音楽室のすみで丸まる。そんな
に俺が怖いのだろうか。
「さわちゃん先生もいなくなったし! ルルーシュくんのために練習しよう! ね、あずにゃん」
「あ、はい」

 ちなみに、俺はしばらく動けない。
 それ故に、ソファーからほぼ0距離にあるアンプから逃げられず、俺は爆音を聞き続けたので
あった。

 ――それが、俺の桜高での一日目だった。

25 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 22:11:39.35 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

ちょっと立て込んだ。

少し席をはずす。

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 22:18:24.93 ID:z5cO4Gne0
カレンたちは出てくるのかな
期待あげ

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 22:25:34.13 ID:Ls+wNAL6O
笑み社期待あげ

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 22:28:44.48 ID:z5CzK1wSO
俺野火練炭出留野?

29 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 22:36:24.60 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

「……まだ腰が痛い」

 音楽室からは脱出した。
 あのままあそこにいては、色々なダメージを負う。状況を理解できていないのだから、ここ
は家に帰って――

 ――家?
 そうだ。俺はどこに帰ればいい。
 アッシュフォードの家なんて、きっとない。ならば、俺には帰る家が――

「やっぱりいたか。ゼロ。いいえ。ルルーシュ」

 夕日に照らされる正門。
 そこに、彼女がいた。

「カレン……?」

「帰る家がないんでしょ? ついてきて」

 彼女、紅月カレンがそこにいた――。

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 22:49:26.61 ID:z5CzK1wSO
火練炭きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ

31 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 22:49:35.12 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

「驚いたな。お前もここにいたとは」
「アンタもね。
 正直、私だけかと思ってけど」

 夕日に照らされた道は、俺が見てきた世界とは全く違う。
 見るからに平和そうな道。見るからに平坦な道だ。
 ……こういった道は、見たことがある。
 スザクと初めて会った、あの時の日本は、まだこうだった気がする。

「まさか――!」
「タイムスリップしてる。私たち二人だけかもしれないけど、二人かもしれない。とにかく、今の
アンタが行くところは一つしかない」

 カレンの足が止まる。
 見上げた先には、俺が知る時代には失われた。庶民の『家』があった。

「ここは……」
「紅月の家。私も驚いたわ。だって、この時代には、ここ紅月なんて家はなかった筈なんだから」

 ――時は西暦2009年。6月。

 俺が知る時代よりも遥か前。まだ日本人が日本人だった時代だ。 

32 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 22:59:07.23 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

「C.C.は、こっちにはいないのか」
「いない。黒の騎士団はこっちには誰も来ていないらしい」

 ……それはいい。
 黒の騎士団なんていたら、きっとパニックになっている筈だ。
 彼らが望む日本とは、きっと俺が見ている、この日本の姿の筈だ。底抜けに明るく、未来を見て
いるようで見ていない。そして、不必要なまでに笑顔が溢れている。
 それを望んでいた彼らが、ここにいないのは俺にとっては好都合だ。

「ところで、私も明日から桜高に通うコトになった」

「……何故だ」

「わからない。とにかく、私は桜高では病弱で情弱な女の子だ。名前は紅月カレンだけれど、それ
以外はアッシュフォードにいたころと同じ。あと、転校でも編入でもなく、復学という形らしい」

 ……俺も、気がついたら桜高にいた。
 これは、何を意味するのか、それがわからない。

 ――柄にもない。
 これは、きっと運命なのだろうか。
 それとも、世界は俺たちになにかを見せようとしているのだろうか。

33 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 23:06:16.75 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

 ――次の日。カレンは、さも当たり前のように俺と同じクラスの教室にいた。

 当然だ。カレンはもともとこのクラスの人間だ。
 ならば、そこに文句をつける理由なんて、ない。
「あ、ルルーシュくん。入部ありがとね」
「なにを言っているんだ? 俺は何も――」
「いやいや、もうルルーシュくんは軽音部の一員だよ。だから、今日も音楽室に来ないと駄目だよ」
 唯の一方的な干渉。
 どうやら、俺は軽音部に入部してしまったらしい。
 その上、今日は俺のために楽器を見に行くというコトになっているとのことだ。無論、俺は今まで
ああいった楽器は触ったことがない。バイオリンやピアノならば習得済みだが、貴族だった俺は、
軽音楽などという庶民の音楽に触れたことが全くないのだ。

「まあ、それも……」

 窓の外を見てみる。
 青い空が広がっている。
 俺が見てきた空は、いつも曇っていた。灰色で、黒色で、濁っていた。
 だから、こんなにも澄んだ色を俺は知らない。

 ――だから、俺は思ったのだ。
 こういうのも、わるくないのかもしれない、と。

34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 23:09:05.02 ID:1p0c9NhQ0


35 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 23:15:08.41 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

「それで、俺はどんな楽器をやる予定なんだ?」

「――ああ。ギター」

 楽器店に向かう途中。律は俺の問いに即答した。
 現在、軽音部にはギター担当が2人いる。
 中野梓と、平沢唯だ。彼女たちと俺で、3人もギターがいるというのは軽音楽的にはいいの
だろうか。
 ……というより、ドラムが2人の方が奇妙だが。
「3人になるぞ。ギター」

「だいじょぶだいじょぶ。ルルーシュは別のバンドになるから」
 
 ……聞き間違いだろうか。
 どうやら、俺はこの5人とは違うバンドとしてやっていく、的な内容が聞こえたのだが。
「それは本当か」
「そうだぞ。6人もいるとやっぱりバンドも2つくらいあってもいいだろ」
「いや、それはわかるが。どうして俺が1人なんだ?」
「!?」
「!?」
 駄目だ。話にならない。
 どうやら、俺はこれからソロ活動を始める予定らしい。


 道理で、楽器店にはアコギフェアなんて書いてあるわけだ。

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 23:21:16.02 ID:kLSvsDnpO
バイオリンやってたら上達早そうだな

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 23:22:59.81 ID:KfrrY0Uq0
まあブルジョワだし楽器のひとつくらい弾けるだろ

38 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 23:29:05.53 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

 ――夢を見た。
 
 学校にいる人間。総てが俺を見つめている。

 その目は、どうしてか無機質で、冷淡で、温かみがない。

 それはまるで、死人の目。

 身体が凍る。

 助けてほしいと願っても。

 救ってほしいと頼んでも。

 差し伸べる手は一つもなく――

 ――ただ、闇に堕ちていく。

 そんな、夢だった。

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 23:30:58.09 ID:z5cO4Gne0
劇中のテンションが妙に陰鬱してるなw

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 23:34:36.87 ID:A9w/QuURO
支援しよう

41 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 23:41:45.06 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

「ねえルルーシュくん」
「……なんだ」

 指の筋肉が硬直している。
 ギターなどという、指先を使うことなんてなかなかないため、上達するのに些か苦労しているのが
現状だ。唯も、とぼけてはいても腕は本物だったらしい。
 今は帰り道。澪たちとはすでに別れ、今は俺たち二人だけだ。
 別段、緊張したりはしない。唯という女は、俺にとってどうしても異性には見れなかったからだ

「えとね。
 ルルーシュくんは、ずっとここにいるよね?」

 日は沈み、街灯が街を照らしだす。
 薄暗さに、唯の表情を窺い知ることはできないが、その声は震えている。

42 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 23:46:31.42 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

 ――まさか、俺の正体を知っているのだろうか。

 知られるわけにはいかない。
 だが、唯ならばいいのではないだろうか。
 否! そんなコトはない。俺の正体は誰も知ってはいけないのだ。

「なにを、言っている?」
「わかんないや……私、何言ってるんだろ」

 彼女は震えている。
 だったら――

「!?」

 鼻腔を、甘い香りが擽る。
 小さな身体がふるえている。なら、それを抑えてやらなくてはならない。
 記憶から、一度は消えていた、妹は、きっと見えない恐怖に震えているのだろう。

 意味が分からない恐怖ほど、恐ろしいものはない。
 俺は、それを知っているから――彼女を抱きしめていた。

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 23:52:47.98 ID:QW6ISVXAO
けーおむの軽いノリではないのね

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/14(月) 23:54:02.28 ID:0hMvH64F0

まさか唯が外道衆になるなんて・・・

45 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/14(月) 23:57:24.03 ID:5CNAkoTD0 ?2BP(2000)

interlude

 私は、ほんの少しだけ浮かれていた。
 だけど、ほんの少し、不安だったのだ。

 理由は二つ。だけど、要因は1つ。
 そう。ルルーシュ・ランペルージの所為だ。
 
 彼は、私の目の前に突然現れた。
 彼は、私の王子様のようにも見えた。
 
 そんなもの、夢物語だというコトも承知している。
 でも、彼は私たち軽音部の一員になってくれた。これは紛れもない事実であり、これから
も続いていってほしいものである。
 だが、それは私の不安によって陰りを見せている。
 突然現れた王子様は、また突然いなくなってしまうのではないか。
 恋愛感情なんて、そんなものはない。でも、せっかく友達になれたのだから、どこかに彼が
行ってしまうのは、どうして厭だった。
 その不安を、彼は消してくれた。
 無言で抱きしめてくれた。
 それは、約束のようにも思えた。

 ――それが彼にとって、枷になるというコトも知らずに。

interlude out

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 00:02:04.01 ID:ICA/wZsL0
スイーツすなあ

47 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 00:10:36.24 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

 ――俺はやはり天才だった。

「ルル先輩。すごいです……」
「ハハハ。先輩たるもの。これくらいできなくてはな」
「本当にすごい。私、ルルーシュのこと誤解してたかも」

 天才とは、やはりなにをしても目立ってしまう。
 俺は、そういった類の人間らしい。ギターを初めて、わずか1カ月で俺は大抵の曲だったら、数回
聞いただけで真似できる程に上達した。
 もともとバイオリンで鍛えた音感があったので、あとは指が動くか、ということだけだったのだ。
 このことで、今までなんとなく打ち解けなかった澪も、俺を認めてくれたようだ。
 
 ……ちなみに、現在午前7時。律がいきなり朝の練習を提案したのだが、肝心の律はまだ来ていな
い。
「それにしてもりっちゃん遅いわね……」
「そうだな。あ、紅茶のお代わりをくれ」

 紬から紅茶のお代わりをもらう。
 この紅茶とケーキは俺の舌にも合うので、カレンの料理の口直しとして食べている。あの女、学校
ではまったく話しかけないくせに、家ではやたらと俺に注意する。
 女を侍らせるな。だの、ギターを買った金を返せ。だのと、まるで姑だ。
 ――と、その瞬間。ドアが勢い良く開いた。

 そこに立っていた人間を見て、俺は恐怖した。戦慄を覚えた。

「ルルーシュ……」

「スザク……」

 俺の敵である筈の人間、『枢木スザク』が、そこにはいた。

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 00:32:11.23 ID:YsfyiUdUO
私怨

49 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 00:33:01.65 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

この手段はやりたくないけれど、私の眠気は限界。

待っていてくれるのなら、保守していてほしい。
おやすみなさい。

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 00:40:43.11 ID:GrGJ+YLCO
おやすみ

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 01:04:05.16 ID:GrGJ+YLCO


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 01:23:10.24 ID:YsfyiUdUO


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 01:52:58.28 ID:4IV/iRTw0


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 02:30:14.71 ID:YsfyiUdUO
これはガチやね

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 02:44:46.19 ID:2rApS//J0
ちょっと違和感あるな
ルルーシュは自分のこと天才とか思ってる節はなかった気がする

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 03:08:41.85 ID:ZqQnHxVJO
キュピーン

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 03:12:42.80 ID:kpW14q+4O

いまきたあああああ!!!!!!もっとかけや!!!!!!!!!

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 03:18:33.70 ID:1CTG97i30
続けたまえ

59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 03:53:35.05 ID:YsfyiUdUO
俺の火練炭をもっと出してくれ

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 04:37:05.83 ID:zpcTSfsWO
唯がギアス目になってる画像くれ

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 04:49:04.64 ID:4IV/iRTw0
このスレを保守しなさい!
http://up3.viploader.net/anime/src/vlanime001193.jpg

62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 05:34:02.90 ID:LiHWzphyO
ほ?

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 06:17:56.26 ID:ZqQnHxVJO
しゅ?

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 06:39:50.45 ID:TN9hG69+0
イエス、ユア マジェスティ

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 06:49:35.46 ID:ezOor4QYO
イエス! ユア マイロード

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 06:54:55.38 ID:ZqQnHxVJO
イエス ユア ハイネス

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 07:00:17.96 ID:WazvWKne0

イ、……イエス!イエス!イエス!

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 07:07:45.16 ID:TYuuK3ZqO
久々の笑み社きたー

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 07:41:00.99 ID:c60vgxt/0


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 07:53:32.93 ID:ezOor4QYO
ほっほ

71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 08:24:58.09 ID:pxj2bKsaO
保守

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 09:13:48.60 ID:ezOor4QYO
保守

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 09:14:23.82 ID:Uhmn0mUmO
朝からウンコもりもり

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 09:15:56.57 ID:iGPK/5XwO
笑み社久々に見たな
今年の夏で処女捨てたかな?

75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 10:00:12.67 ID:GDXYh6Q7O


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 10:48:24.13 ID:d8kPqnQwO


77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 10:50:31.72 ID:lDTH0EGNO
つか携帯からだとコテのレス重いんだよ
だからコテは書くな
それかコテ外してかけ

78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 10:54:02.86 ID:BjhHOf1lO
>>77
えっ?

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 11:13:08.91 ID:HTHjE0f7O
決めた
オナニーしよう
そうしよう

80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 11:45:31.84 ID:Q5IVeSwi0


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 12:30:14.31 ID:i3nlStkc0


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 13:04:06.56 ID:GrGJ+YLCO


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 13:26:56.90 ID:ctqaicpbO
まだか

84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 14:06:39.98 ID:h/dcknJZO
笑み社さんて女性だったのか…

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 14:25:03.55 ID:WazvWKne0
本名はE・MISIAだからな


86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 14:34:20.73 ID:ctqaicpbO
性別なんてどうでもいい

87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 14:54:50.75 ID:HTHjE0f7O
(; ・`д・´)

88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 15:22:39.04 ID:EH73/mAK0


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 15:39:32.57 ID:ZqQnHxVJO


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 16:07:14.55 ID:rhsZDm7bO


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 16:28:10.14 ID:Gx+gcA9QO
保守

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 16:29:02.15 ID:lC7lFKIo0
書いてる人の性別がわかるとガッカリするからやめろ

93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 16:34:06.67 ID:YsfyiUdUO
↑でも体の方は正直なようです

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 16:37:41.34 ID:TYuuK3ZqO
笑み社たん…ハァハァ…笑み社たん笑み社たん笑み社たぁぁぁん!!!












おまえら性別なんてどうでもよいだろ

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 16:58:41.86 ID:YsfyiUdUO
>>94
おいコラ、お前どこ中よ?

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 17:02:40.14 ID:ctqaicpbO
絶賛発売中なんたら

97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 17:15:38.35 ID:YsfyiUdUO


98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 17:32:18.30 ID:LuC8toiQO
ルルもさわこ先生の餌食になるんだろうな

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 17:41:15.68 ID:GrGJ+YLCO


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 18:07:38.35 ID:4IV/iRTw0


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 18:11:05.34 ID:c60vgxt/0


102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 18:31:11.10 ID:GrGJ+YLCO
笑み社をなでたい

103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 18:51:44.13 ID:GrGJ+YLCO


104 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 19:00:30.56 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

ただいま

保守ありがとう。

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 19:02:46.90 ID:1Do/FjTG0
おかえりんこ

106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 19:05:10.55 ID:oSh4QBEPO
小学生のさくぶんかよ

107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 19:09:25.52 ID:vHZWWR+w0
なんかいつも出だしが似たような感じだね

108 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 19:11:28.18 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

 ――何故だ。

 何故、スザクがここにいる。
 俺やカレンがここに居る理由も不確定だというのに、敵側であるスザクまでここにいるのでは、
俺が考えていた仮説もまったく意味がない。
 だが、その代りに、彼がここにいることで、新たなる仮説が生まれた。

 思い出すのは、あの日のこと。

『スザク――!』
『ルルーシュ――!』

 お互いに銃を向き合わせた、あの瞬間から、俺には記憶がない。
 ナナリーのために、黒の騎士団の決戦を放棄したあの瞬間以降。俺の記憶はぽっかりと
抜け落ちているのだ。
 あの場にいたのは俺とスザク、そしてカレンの三人だ。
 その三人がこの桜高にいるというコトは、あの扉の前に限定されたタイムスリップが起きた
と考えていい。タイムスリップがどうして起こったかなんて瑣末なこと。今はとにかく、このスザ
クは俺に対して牙を剥くのか、ということだ。

 スザクが俺に歩み寄る。
 動揺を見せるわけにはいかない。弱みを見せれば、スザクは俺に牙を剥く。故に、冷静にスザ
クを見据える。

「ルルーシュ! 久しぶりじゃないか! 元気だったかい?」

 そんなコトを、嘗ての友(てき)は言った。

109 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 19:12:39.99 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

ご飯食べてくる。

席を外してしまって申し訳ない。

110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 19:25:35.98 ID:TPInXvqI0
R2前なのか
期待ほす

111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 19:27:26.08 ID:fSsh6tzhO
しえん

112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 19:27:28.55 ID:vHZWWR+w0
保守してるの携帯ばっかw

113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 19:28:57.85 ID:ctqaicpbO
暇な貧乏ですいません

114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 19:47:05.57 ID:YsfyiUdUO
笑み社たん

115 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 19:47:25.29 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

 ――スザクは、どうやら記憶をなくしてしまっているらしい。

 というより、記憶が書き換えられている、と言った方が正しい。
 この世界のスザクは、昔からここにいて、俺とは10年前を境に一度も会っていない、ということ
になっている。
 ユフィのことも、ゼロのコトも、イレブンのことも、なにも知らない。普通の高校生だ。
 そのスザクが、今日から桜高に通うというコトで、律はさっそくスザクを勧誘したらしい。その勧誘
に、スザクは魅かれたのか、それとも律という存在の強引さに引っ張られたのか。音楽室に来たの
だ。


「じゃあ、スザクとルルでユニットを組めよ。ゆずみたいに」


 ――そうして、俺たちはユニットを組むことになったのであった。

116 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 19:59:13.70 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

「それで、ここはこうすればいいんだな?」
「ああ、そうだ」

 ここは唯の家。
 女の子の部屋。というものを象徴したかのような雰囲気に、俺とスザクは一様に同様を隠しき
れず、半ば逃げるように勉強を教え合っていた。
 軽音部の女性陣は固まって勉強している。澪と紬が教える側で、唯と律が教わる側だ。澪は
勉強を教える姿がサマになっていて、将来は教師になるのもいいのではないかと思う。
「……いや、無理か」
 彼女の人見知りは並ではない。コンビニ店員にも緊張する彼女が、子供に勉強を教えるなんて
ことができるわけがない。
 傍らには唯のギター。最近知ったのだが、このギター。値段も性能も、高校生には明らかに長物
で、しかも素人の唯が扱えるものではないものだということだ。これをどのようにして手に入れたの
かは知らないが、唯はこのギターを持つと、本当に輝いている。まるで、神に愛された才能を持つ
一流アーティストのように。

 ――と。
 それは今はどうでもいい。
 どうして、俺たちが唯の家にいるのか。
 それは簡単なコトだ。

 ――明日は中間テスト。赤点を取った場合、部活動が禁止になるという、唯にとっての鬼門だからだ。

117 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 20:08:13.41 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

 それは、今から2時間ほど前のこと。

『そういえば、明日から中間テストだな』

 という、澪の言葉が始まりだった。
 
『そういえばそうだね。僕はここに来て初めてのテストになるのか』
『俺も同じだ。まずいな……』
『え!? ルルって勉強できないの?』
『そんな筈がなかろう。ただ、授業に出ていないから満点を取る必要があるだけだ』
『もしかして……。ルルーシュくんって、崖っぷちなのかしら』
『ルル先輩。来年は同じクラスですね』
『……』

 そんな、なんてことないテストの話。
 テストなんて、教師との思考の読み合い。この学校の教師に、その読み合いで負ける相手なんて
いないため、満点を取るくらいならできる。
 ただ、一人だけ。この話に参加しようとしないやつがいる。そう、俺の目の前で3つ目のケーキを口
にしている女だ。

『おい、唯。お前は大丈夫なのか?』
『なに言ってるんだい!? わ、私は……ヘイキだよ~。コバライネンだよ~』

 そこで軽音部は全員確信した。入部して2週間のスザクですらもそれは同じだ。

 ――この女。馬鹿なのに勉強していない――

 そう、思った。

118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 20:12:04.85 ID:YsfyiUdUO
私怨

119 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 20:17:57.12 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

『こんにちわー。ルルーシュさん、スザクさん。唯の妹の憂です』

 唯の家には化け物がいる。
 律から、何度かそう聞かされたが、本当にいた。
 
 曰く、運動神経抜群。
 曰く、頭脳明晰。
 曰く、家事万能。
 曰く、音楽センス抜群。
 曰く、容姿端麗
 曰く、できた子。
 
 それが彼女、平沢憂だ。
 確かに、容姿は唯にそっくりなのだがその中身はまったくちがう。なにをするにもゆったりな唯に
比べ、憂は考えられないくらいに機転が利く。突然の来客にも厭な顔一つせず、特製クッキーを全
員に振る舞った。
 ――これが、また旨いのだ。
 紬が持ってくる菓子とは違う味。
 言うならば、それは家庭の味。俺が知らない味がそれだった。
 そして、クッキーを食べ終え、勉強を始めるために二階の唯の自室に行く際、憂は俺にあること
を呟いた

『あ、ルルーシュさん』
『どうした』


『……お姉ちゃんを悲しませたら――どうなるかわかってますね?』

 ……なるほど。確かに化け物だ。
 きっと、ギアスにかかると、こういう気持ちになるのだろう。

120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 20:20:41.72 ID:GrGJ+YLCO
帰ってきてたか。

ちゅっちゅっ

121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 20:23:01.57 ID:gh0oRW0S0
>お姉ちゃんを悲しませたら
憂完全にそういうキャラにされちゃったな

122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 20:25:43.75 ID:GrGJ+YLCO
>>121
憂って唯より胸大きいんだっけ?

123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 20:34:54.76 ID:TYuuK3ZqO
憂の評価パネェwww

124 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 20:41:13.96 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

 ――そうして、今に至る。

「ねえ、憂。ここはどうやればいいの?」
「梓ちゃん。これはね……」

 今、この部屋には三つの集団が出来上がっている。
 1年生グループと、二年生グループ。そして俺達男子組だ。
 こういったシチュエーションなら、俺はもう少し頼られてもいいのだが、澪という教師がいては
仕方がない。スザクとの勉強は嫌いではないのだ。
 シャーペンを問題集に走らせる。
 簡単な問題なのだが、目の前にはその簡単な問題に苦戦する者がいる。

 ――そうだ。
 できるものがいれば、できないのものもいる。

 人は、均一な能力を持っていないのだ。
 故に、ブリタニアの状態はある種では正しい。だが、あの国だって間違いなのだ。
 力なんて関係ない。生まれ、という人間の力ではどうにもできないもので、すべてが決まってし
まう仕組みは、やはりおかしいのだ。
 ――だから、俺は結成した。黒の騎士団を。
 
 不当な扱いを受けるものがいなくなるように。

125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 20:46:00.27 ID:ctqaicpbO
なんじゃそりゃw

126 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 20:46:26.71 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

「なあルルーシュ。
 もう勉強はできたし、軽く練習しないか?」

 スザクの提案。
 それは俺たちが手がけた初めての曲である『グレートゼットン』の練習をするというものだ。ちな
みに、作詞作曲、およびタイトルをつけたのは俺だ。
 別に拒否する理由もなくギターを持つ。
 ピックが弦に触れ、音が奏でられる。

「うるさい!!!!」

 と、それと同時にこの部屋全員から抗議の声が上がったのであった。

 俺たちは正座させられた。
 平沢家の前にある砂利の駐車場で。

127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 20:48:06.50 ID:GrGJ+YLCO
ウザクうぜぇwwwww

128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 20:58:30.59 ID:WHsLWzNvO
ぬるぽ

129 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 20:59:34.07 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

 ――テストも終わり、夏休みが迫ってきた。

 日本の学生は1カ月以上休みがあるのだが、俺たちは部活のために何度か学校に来る
予定だ。
 文化祭に向けての練習のため、合宿を行うコトも聞いた。
 紬の家は財閥らしく、世界の至る所に別荘があるというコトだ。そこにはプロが使うような設
備も揃っており、澪はこの季節を楽しみにしているらしい。
「合宿かぁ」
「ああ、梓も初めてだったね。
 僕も合宿なんて初めてだから、楽しみだな」
「なにを言ってるんだ? スザクとルルは野宿だぞー」

 ……ん?
 なにか、在り得ない言葉が聞こえた気がする。
 もう一度聞いてみる。

「女の子と同じ部屋で寝られるわけないだろ? だから、男子は野宿!」
「部屋を分ければいいだろう?」
「!?」
「!?」

 駄目だ。まったく話にならない。
 律を諦めて、澪に訊いても、同じ答えが返ってきた。

 俺たちは、水着を買いに行くついでにキャンプの道具を買うことになった。
 うまいことに、サバイバルグッズの販売店は水着売り場の隣にあった。

130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 21:05:55.29 ID:PZXfMAXU0
ワロタwwwww

131 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 21:19:56.73 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

「この水着どうかな?」
「ムギちゃん可愛い!」
「澪も可愛いぞー」
「は、恥ずかしいから言うなあ!」
「澪先輩もムギ先輩も、スタイルいいなあ」

 ……完全に置いてけぼりである。
 そもそも、どうして俺たちが水着を買いに来ているのだろうか。この年になって、海ではしゃぐ
つもりでいたのだろうか。
 スザクは、まるで眼福のような顔をして5人を見ている。確かに、彼女たち以上の美人は、こ
の学校では知らない。アレ以上の美人なんて、ナナリーくらいしかいないと思う。
 つまるところ、俺たちは幸せモノだ。水着を買うのを別として、それは認めよう。

「なあスザク。俺たちも水着買うのか?」
「当然。泳ぐんだから」
 ……とのことだ。
 どうやら、スザク(体力馬鹿)は海で本気で泳ぐつもりらしい。
 だとしたら、ここはみんなの話題となる水着を装着し、唯の目を独り占めにするべきだ。
「……?」
 ちょっと待て。
 どうしてそこで唯の名前が出てくる。
 俺にとって、唯は――なんだ?

「ルルーシュ! 似合うか!? これ」

「うわあああああああああああああああああ!!!!!!!!」

 目の前には、ブーメランパンツで仁王立ちした男がいた。
 ……俺たちは正座させられた。

132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 21:20:25.41 ID:Du4hB1PG0
もっとけいおんのSS読みたいんだがまとめサイト知らないんだ
誰かまとめサイト教えてくれると助かる

133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 21:25:16.62 ID:c60vgxt/0
だれかまとめwikiつくってくれないかな

134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 21:27:37.12 ID:TYuuK3ZqO
さすがスザク先輩wwマジパネェっすwwww

135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 21:29:09.05 ID:TYuuK3ZqO
http://www.google.co.jp/gwt/n?u=http%3A%2F%2Fwww39.atwiki.jp%2Fk-onvip%2Fm%2Fpages%2F2.html%3Fguid%3Don&hl=ja&client=ms-docomo_link-jp&source=m&output=xhtml1_0&guid=on&gsessionid=-ylmUwa40LVBz_xHnQydRQ
http://www39.atwiki.jp/ritsuss/m/pages/1.html?guid=on

あと、闇速、戯言にある

136 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 21:32:45.23 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

 その帰り道。ちょっとした事件があった。

「うわ!」
「あしべ!」

 黒色のスーツ、金色のバッジ。
 いわゆる、やくざと言われる男。彼のスーツに、唯はアイスをたらしてしてしまった。無論、こ
れは事故であり、故意である筈がない。ただ単に、唯が水着の話に夢中になってしまっただけ
なのだ。
「てめえええええええ! この、フィラガモのスーツが汚れちまったああああああああん!!」
「え?」
「おいこらアマァ! 兄貴のスーツにくそったれみてえなアイスくっつけくさって、クリーニング
代309万寄越しやがれィあ!」
 ……こういった人間は、虚勢を張ることしかできない。
 嘘で塗り固め、もう溶かすことができないから、結局はまた嘘を吐く。
 まったく、笑ってしまう。弱さを誤魔化して、脅しだけでここにいる。

「なんとか言えいあ!」
「えと……えと……」
「おい――」
「待てスザク。ここは俺に任せろ。お前はみんなを連れて先に帰れ」

 まるで、かつての俺みたいだ。
 できないコトを、ずっと虚勢のように張っていた。かつての自分みたいで腹が立つ。

 スザクがみんなを連れていく。
 そして、俺は奴らに連れられる。

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 21:38:14.36 ID:GrGJ+YLCO
ムギって胸おっきかったか?

138 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 21:40:17.92 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

 向かった先は暗い路地裏。

「なるほど、ここならなにがあっても、誰も知らないままだ」
「そうだなあ! お前が死んでもぉ!」

 ――否。

「違うな――お前たちが壊れても、だ」

 紅い左目が覚醒する。
 絶対遵守の力――ギアスを発動させる――

 俺が持つ、ふたつの力の内の一つ。

 ――さあ、思い知れ――

 ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる――死ぬまでここでスーツを洗っていろ――!

139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 21:43:56.67 ID:WazvWKne0
一期直後だったらギアスは常時発動状態だろ


140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 21:46:03.76 ID:TPInXvqI0
R2のときみたくコンタクトなんじゃね
まぁR2のコンタクトはC.C.から貰った特注品だったみたいだが

141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 21:47:44.48 ID:ctqaicpbO
こまけえことは

142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 21:52:35.93 ID:zhXNqkpyO
そういやウザクさんはファッションセンスないって設定あったな

143 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 21:55:36.84 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

「……」

 目の前には二人の男がスーツを擦っている。
 きっと、ここには誰も来ない。故に、二人は永遠にスーツを擦り続けるのだ。
 ……コンタクトをつけ直す。
 ユフィの事件以来、ギアスのオン・オフができなくなっていた筈なのだが、どういったことか、
この時代で意識が戻った時には、そのコントロールができるようになっていた。
 忌まわしきギアス。
 だが、俺という存在が生き残れたのも、このギアスがあってこそだ。それを否定することは
できはしない。

「……あいつらにも、これを使うのか……?」

 もし、俺の立場が危うくなったとき、俺は軽音部のみんなにギアスを使ってしまうのだろう
か。
 そんなことはない。かぶりを振って、我に帰る。そもそも、そんな状況になる筈がないの
だ。彼女たちは俺を信用してくれている。そして、この国は平和なのだ。ならば、この能力だ
って必要なくなるのだ。

「クソ――!」
 
 男を見て、厭気がさした。
 俺は――最低なのだ――と。

144 :132:2009/09/15(火) 21:57:25.33 ID:ibY4U+A5O
>>135
サンクス。助かった

145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:14:54.97 ID:ZqQnHxVJO


146 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 22:16:24.06 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

「海だー!」
「砂浜ー!」
「水着ー!」

 ……合宿が始まって早々、唯と律、そしてスザクは海で泳ぎたいと言い出した。梓と澪は練習が
したかったらしいが、ここは紬と俺の裏切りにより破綻。今は三人が海ではしゃぎにはしゃいでい
るという状況だ。
 その中でも、スザクのはしゃぎっぷりは異常ともいえる。なんといっても、水面でなにか人間技で
はないなにか在り得ない動きをしているのだ。律も真似をするが、もちろん失敗。彼女は哀れにも
海水を飲んでしまってむせている。

 ――というか、パラソルが重すぎる。
 別荘から海岸まで、およそ100メートル。俺だけでパラソルを持つのは不可能だ。俺が悪いので
はない。パラソルが悪いのだ。
「えと……持ってあげる?」
「え?」
 紬が心配そうに俺を見る。
 意地を見せるところなのだが、どうやら俺の筋肉は限界を迎え、いつ痙攣してもおかしくない。故
に、紬にパラソルを渡す。
「!?」
 ひょい、という擬音が似合う。
 紬は、俺が両腕を以て運んでいたパラソルを、まるで子供用の傘のように片手で持っている。こ
の女、怪力か――。
「あ、カバンにシートが入ってるんだった。澪ちゃん、ちょっと持ってて」
 馬鹿な! いくら長身とはいえ、澪にもてる筈がない。彼女は普通の女の子だぞ――!
「わかった」
「!?」

 これは夢か、幻か。
 それとも、俺が非力なのだろうか。

147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:19:57.63 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

これから入浴シーンを書こうか否か迷っている。

>>155はどう思う?

148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:22:14.71 ID:PZXfMAXU0
もちろん書いて欲しいんだぜ

149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:22:41.16 ID:WazvWKne0
好きにしろ

150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:23:18.58 ID:i3nlStkc0
おい>>155わかってるだろうな責任重大だぞ

151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:24:46.83 ID:whipl1jxO
書いてください

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:24:53.70 ID:YsfyiUdUO
は?もちろん決まってんだろ

なぁ>>155

153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:26:07.15 ID:ctqaicpbO
あたりまえだよな155

154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:29:53.21 ID:5LLmvZ9RO
>>154なら下は無効

155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:29:53.28 ID:PZXfMAXU0
書いて欲しいわけねぇだろwww



いや、嘘です書いてくださいお願いします

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:30:18.23 ID:/qSvGXhL0
濡れ場

157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:38:05.26 ID:LuC8toiQO
どうしろと

158 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 22:39:10.88 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

 ――お風呂は貸してもらった。

 というより、同じ軽音部なのだから、貸してもらうという表現はおかしいのかもしれない。コンタクト
を外したかったのだが、スザクがどうでるかわからない。故に、コンタクトを付けたまま風呂に入る
という状況になる。
「まさか、露天風呂まであるなんてね」
「ああ。紬の家はどれだけ金持ちなんだか」
 しかも、これは温泉だ。
 白みがかった湯。独特の香り。それは間違いなく、温泉と呼ばれる部類のお湯だった。日本人
の魂の源と聞いていたが、なるほど、これはいいものだ。
「ルルーシュ。おっきくなったな」
「……お互い様だろう」
「いいや、身長じゃなくて――」
「……は?」
 ――手が伸びてくる。
 その手、伸びる方向は、決して触れてはならない場所だ。
 ちょっと待て、ホントに待て。そう言ってもスザクは笑って手を伸ばす。

 ――ああ。俺の貞操が――

「澪ちゃん、おっぱいおっきいよねー」
「となりに聞こえるだろ!」
「わー!」

 仕切りの向こうにいる、女性陣があまりにも遠く感じた。
 そんな瞬間だった。

159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:40:41.38 ID:ctqaicpbO
えっ
そっち?

160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:44:46.35 ID:i3nlStkc0
そんな…そんなのって…

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:45:34.87 ID:LuC8toiQO
そっちか…



もういいもっとやれ

162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:46:35.68 ID:/qSvGXhL0
腐女子死ね

163 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 22:50:59.87 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

 そういえば、俺たちは野宿なのだ。

 温泉に入ろうが、うまい食事をとってもそれは変わらない。
 バーベキューの鉄板を運んだのは俺(スザクが運んだ)なのだが、感謝もそこそこに締め出さ
れた。
 そして今、俺はスザクと共にテントを張り、昔話に花を咲かせている。
「なあルルーシュ。昔話もいいけど、やっぱり今が重要だ。
 軽音部の女の子の中に、好きな子がいるんだろ? 君は」
「なにを言ってるんだ? 突然」
「隠したって無駄無駄。さっきのことでわかったよ。君、唯の声を聞いた時――」
「わかったわかった。それ以上は言うな、気持ち悪い!」
 ……そんなバカな。
 俺が、平沢唯を? 否、そんなことはあり得ない筈だ。
「昨日、唯がヤクザに絡まれた時、君は今まで見たことがない目になった。違うかい?」
「……」
 ちがう。
 俺は、たとえ唯でなくとも同じ選択をした。それが澪であっても、律であっても、仲間が危険な
立場に陥ったのであれば、救うのが男、仲間、友人がすることだろう。

「フフ。
 じゃあ、告白しなよ。きっと、唯もルルーシュのことが好きだと思う」

 それこそ馬鹿げている。
 俺は違う世界の人間だ。そんな人間が、色恋などしていい筈がない。

 それは――お前もなのだ。スザク。

 ……こうして、合宿の日程は進んでいった。

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 22:59:28.00 ID:GrGJ+YLCO
目が壊れた

165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:04:52.34 ID:PZXfMAXU0
スザクどこ触ろうとしてんだwきめぇww

166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:06:44.83 ID:fbn7LpqbO
スレタイに引かれたけど書き手がコテハンとはな

167 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 23:07:19.58 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

 ――合宿が終わり、文化祭がにわかに近づいてきた。
 軽音部内でも緊張が高まり、俺とスザクのユニットも発表するということから、新曲を34曲
ほど書いてきた。

「これはどういう意味で書いた曲なんだい?」
「ああ、これは捨てられてしまう説明書の気持ちになった曲だ、ちなみにこれはボロ雑巾を見て
思いついた曲だな」

 音楽室で紅茶を飲みながら話す。
 俺たちは練習をするというタイプではなく、本番で合わせる系統の人間だ。故に、複数のバンド
が存在する軽音部にありがちな『練習場所の不足』が起こらないのだ。
 ……カレンダーを見ると、すでに10月も半ば。唯たちは新曲の練習に励んでいるが、俺たちは
それを見て感心しているだけだ。というより、合宿のとき、スザクが余計なコトを言った所為で、
妙に唯が可愛く見えてしまう。
「かわゆい……」
「は? なにを言っているんだルルーシュ」
「なんでもない」
 文化祭まであと2週間。
 
 ――運命の歯車は、少しずつ動き出していた。

168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:15:02.07 ID:ctqaicpbO
かわゆいゆい

169 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 23:21:02.93 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

「えと……バンド名ってなんでしたっけ?」
「え?」
 そういえば、俺たち軽音部全員、バンド名を決めていなかったことに気がついた。
 唯たちは今、絶賛話し合い中なため、俺とスザクのユニット名を決めることにした。勿論、二人で
だ。
「櫻井! ってのはどうだ?」
「それならまだ福山! のほうがいいだろう。カレンが味噌汁好きだから『ハンバーグステーキ』と
いうのはどうだ?」
「いやいや、澪並のネーミングセンスだな。
 やっぱりここは、朱雀という方向で」
「何気に自分の名前だな。そうすると俺は要らないじゃないか」
「引き立て役」
「殴るぞ」
「倒れない。むしろ殴り返すよ?」
「ごめん」
「わかればいい」
「それで、やっぱり――」

 こんな感じで、話し合いは平行線をたどった。
 最終的には、『メイドと猫耳どっちが可愛いか』という話になり、バンド名はまったく決まらなかった。

「――そうだ」
 帰り道にひとついいものを思いついた。

「合衆国、ニッポン! というのはどうだ!」
「はいはいワロスワロス」

 こうして決定した。
 俺たちのユニット名は『スザクと余計な仲間たち』と決定した。

170 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/15(火) 23:30:40.21 ID:dPrp76RF0 ?2BP(2000)

>>180まで休憩する。

171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:34:15.19 ID:VFYNHMFZ0
ksk

172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:34:17.35 ID:U4+Gt1DJ0
どっちも好きだから期待

出来ればハッピーエンドがいいなぁ

……カレンは?

173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:38:40.28 ID:TYuuK3ZqO
はいはいワロスワロス

174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:42:26.94 ID:2PbmDCTSO
ksk

175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/15(火) 23:51:38.68 ID:whipl1jxO
頑張って

176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:01:14.01 ID:e/rNq3iGO
いい感じに休憩だな

177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:11:11.73 ID:qePVrVL3O
ああ

178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:22:42.27 ID:aGvFsAcmO
がんばれー


…おやすみー

179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:27:00.77 ID:qePVrVL3O
休憩はそろそろ

180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:30:09.63 ID:zhBR2qTE0
終わりだ!!

181 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 00:33:22.25 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

 ――文化祭当日である。

 俺たち軽音部は1時に講堂で演奏するため、暫くの間だが時間がある。女子高の文化祭と
いうコトで、憮然の輩が多い。故に、俺とスザクは生徒会メンバーと共に校内をパトロールして
いる。
「なあルルーシュ。あれ」
「ああ」
 喫茶店をやっていたクラスであろうか、ウエイトレスの格好をした女子生徒が、他校の男子生
徒に絡まれている。
 いわゆる、ナンパというやつなのだろう。される側がいやがっていなければ、それは一つの出
会いとして機能するが、一方的な干渉はもはや出会いではない。
 俺たちはそれを監視し、必要ならば制裁を与える権利が与えられた。
 ならば、使わない理由はない――
「おい、そこのおまえ」
「ああん?」
「ナンパ行為は禁止されているのですが?」
「うるしぇえ!」
 男子生徒がスザクに殴りかかる。
 否、殴りかかることもできない。男子生徒は空中へと舞い上がり、1秒後には背中を床に強打していた。
「おつかれさま」
「ああ」
「二人とも、手伝ってくれてありがとう。唯のこともお願いね」
 生徒会であり、唯の幼馴染、和は俺たちにジュースを渡す。
 こうした文化祭は、今まで体験したことがなかった俺は、この状況を楽しんでいたのだ。

182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:44:20.88 ID:qePVrVL3O
もう少しテンポあげれないのか

183 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 00:48:16.09 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

「――!」
 目にゴミが入った。
 音楽室で最終確認中だが、席を離れて洗面台の鏡の前に立つ。
 コンタクトを外し、ギアスを晒す。周りに誰もいないことを右目で確認し、目を洗い流す。
 ――と、後ろに気配を感じる。振り返らずに対応する。
「大丈夫? ルルーシュくん」
「……」
 この声、唯だ。
 本番前の最終確認に緊張しているのは俺だけではない。唯も、律も、みんなが緊張しているのだ。
「ゴミでも入ったの?」
「ああ。そうみたいだ。気にしないでくれ」
「――そっか。わかった。
 これ、本番のためのお守り」
 唯がヘアピンを一つ俺に渡す。
 お守り、この国にはそういった文化がある。モノに魂が宿るという考え方は俺も興味があった。
「あ、ありがとう」
「えへへー」
 ……可愛い。
 ここまで笑顔が似合う女性はなかなかいない。というより、絶対にいないだろう。

 ――彼女たち、放課後ティータイムのライブが始まるまで、あと30分だ。


184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:57:39.28 ID:pzkd5uE2O
支援

185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 00:58:53.67 ID:gYWOzSHuO
支援するし

186 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 00:59:45.27 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

「さて、俺たちも準備するぞ」
「そうだな。あ、そうだ。余計な仲間さん」
「なんだ。曲を作ったのは俺だぞ」
「その曲なんだけど、澪がこの曲をやってくれって」

 紙を渡される。
 『甘い恋人』と書いてある。
 歌詞の内容は、とにかく甘い、甘い。綿あめよりも甘い。
「これを歌うのか?」
「覚えられるだろ? それに、澪の頼みだぞ?」
「――」
 馬鹿め。
 俺が文句を言うと思ったか?
 そんなコトはありえない。
 この歌詞、この曲、完璧だ。俺の琴線に触れたとかいうレベルじゃあない。マイケル・ジャク
ソン以上の才能が、この曲には込められている。

「しょうがないなあああああああああ。仕方がないからやるかああああああああ!!」
「うざいな」

 俺たちのライブまで、あと30分。

187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:15:18.01 ID:qePVrVL3O
うざいなw

188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:15:21.63 ID:Svoj3BoR0
支援だ

189 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 01:16:47.21 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

「みおおおおおおおお!!!!」
「りちゅうううううううう!!!!!!」
「ムギ! ムギ! ムギ!」
「あずにゃあああああああああん!!!」
「ゆいいいいいいいいいいいい!!!!!」

 舞台袖から聞こえるのはひたすらの大歓声。
 放課後ティータイムのライブは大成功だったらしく、他校の生徒どころか、家族サービス
でここに来たお父さん方も、この美女揃いのバンドに感動したらしい。
「このあとは僕たちだな」
「なにかが飛んできそうな雰囲気だな。俺たちが出たら」
「その時はその時さ」
「――ああ。そうだな」

 ――俺たちが組んで、出来なかったものなんか一つもないのだから。


190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:21:02.74 ID:SwPLXo+FP
http://up3.viploader.net/jiko/src/vljiko001219.png
ちょっと無理があった

191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:25:32.32 ID:qePVrVL3O
うん

192 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 01:25:52.45 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

 つつがなく、俺たちの曲は終了した。
 だが、あともう一曲、澪が作ってくれたとっておきの曲がある。これからそれを演奏する。

「行くぞ、スザク」
「ああ。せーの――」
「なんじゃこりゃああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああ!!!!!!!!!」

 轟音。
 耳が一瞬だが聞こえなくなるくらいの轟音。
 振り返ると、後ろにはメタルモンスター・山中さわ子が立っていた。

「甘ったるい曲ばっかやりやがって! てめえら『ピー』ついてんのか!?」

 まずい。
 なにがまずいって、我を忘れて明日からの生活を捨てている。
 明日から『ピー』女。だとか、メタルモンスターだとか、独身怪獣サワタロスとか言われてしまう。

「いいか? こんなんじゃ駄目だ! 今から見せてやるよ――SATSUGAI――」

 さわ子が自前のフライングVで演奏しだす。
 ――すると――

「殺害――そうか。
 ユフィを殺したのは……」
 
 という、声がした。

193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:29:42.92 ID:e/rNq3iGO
なんという超展開wwwwww

194 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 01:35:46.43 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

「ルルーシュ――。君がユフィを……!」

 スザクの神速の突きを体を転がして避ける。
 床は砕け、破片が散乱する。ついで、破裂音が鳴る。
「――!」
 講堂は一瞬の静寂の後、未曾有の混乱に包まれる。
 当然だ。
 スザクが放った突きは、間違いなく俺を殺すための一撃。さすがはスザクだ。状況判断をせずと
も、俺を必ずしも屠る勢いで攻撃してきた。

 ――だが、俺も捕まるわけにはいかない。
 死にたくない。
 俺は、もっと軽音部にいたいのだ。
 平穏が、欲しいのだ。

 だからこそ、平穏を手にするためには、アレを使わなくてはならない。

「お前ら、俺を認識せず、邪魔をするな――!」

 講堂にいる人間全てにギアスをかける。
 これから先、ここにいる人間は俺を認識しない。半狂乱と化しているスザクのみを異常者として
扱うのだ。

195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:42:28.37 ID:WG/DQCD5O
しえん

196 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 01:46:03.07 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

 会う人間。
 通りすがりの人間。
 それらすべてに同じようにギアスをかけた。

 それは、ひとえに生きるため。
 楽しい時間を、これからもずっと過ごしたいという、俺の願いでもあった。
 ギアスは、人の願いそのものなんだと、俺は理解した。

「死んでたまるか――!」

 逃げ込んだ場所。
 それは、俺がなによりも大事にしている場所だ。

「ルルーシュくん?」

 そう、音楽室だ。

197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:47:42.53 ID:Svoj3BoR0
超展開だなw

198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:48:37.29 ID:BhZUb29D0
あまりの展開にふいたwwwwwwwwww

199 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 01:49:42.13 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

 携帯をとって、カレンに連絡する。

「スザクを止めろ。なにがなんでもだ!」
 唯たちに気付かれず、この状況を変えるのは不可能だ。
 カレン一人で、どうなる相手でもない。ナイトメア戦ならいざ知らず、白兵戦においてスザクの
右に出るものなんていないからだ。
「ライブ、大成功だったみたいだな」
「うん! ルルーシュくんたちはどうだったの?」
「それは――まあ、いい感じだったよ」
「そっかあ。澪ちゃんが作った曲は――」

 唯の笑顔が凍りつく。
 扉が大きな音を立てて開く。
 軽音部5人の視線が扉に向く。

200 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 01:53:51.37 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

「スザク――」
「ごめん、ルルーシュ。止められなかった……」
「ルルーシュ……ゼロオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」

 奪ってほしくなんてない。
 ――ああ。馬鹿な話だ。
 今まで、いろんな人から、いろんなものを取り上げてきたクセに――

『まったく馬鹿だな。
 でも、これで私とお前の願いは叶った』

 そんな、声がした。
 聞き覚えがある声。
 形作られた姿も、俺は知っていた。

「C.C.――」

 緑色の髪をした少女が、当たり前のように立っていた。

201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:56:03.72 ID:gmwApO6HO
>>117のコバライネンのギャグがリアルで通じる確率ってどんなもんだろうか…

202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 01:57:31.47 ID:WG/DQCD5O
ニコラーにしか通じないよなwwwwww

203 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 02:00:34.06 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

「世界とは不思議なものだ。
 お前たちに、普通の高校生になる時間を与えてくれたのだからな」

 C.C.がゆっくりと語りだす。
 俺たちが、ここにいる理由を。
 淡々と、冷酷なまでに。

「私は、ジェレミア卿と共に海中へと沈んだ。死なない私でも、死ぬのだ。ただ、蘇生す
るだけであってな。
 つまり、私は幾度も死んだ。何度も、何度も体は冷たくなっては温かくなった。その繰
り返しをしていくうちに、世界は私に開いたのだ。お前たち三人を、もう一度、普通の高
校生として生きさせるために、な。
 だが、それでは結局はスザクとルルーシュは殺し合ってしまう。だから、スザクの記憶を
すり替えたのだろう。私にも、そこから先はわからないが、スザクの記憶が戻ったとき、私は真
に蘇り、ここに転送された。お前たちを、迎えに来たというコトでだ」

204 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 02:02:48.02 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

 ――なんて、現実味のない話だ。
 世界が開けた?
 そんなコトを言われても、信じられる筈がない。
 しかし、それを信じる以外に、この状況を説明する方法がない。俺とスザクが楽しく部
活をするためには、確かに既存の記憶では不可能なのだから。
「ルルーシュ――! 死ねえ!」
「静まれ――。今はお前の時間ではないのだ」
「おい……C.C.。お前は、俺たちを迎えに来たというコトになるが、この世界はどうなるんだ?」
「簡単な話だ。この時代の、遥か未来。日本は占領されるが」
「……そうか」
 ならば、それでいい。
 俺は変えてみせる。
 ブリタニアを、ぶっつぶして――変えてみせる。

205 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 02:07:45.73 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

「――ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。
 俺たちに関しての記憶、全てを忘れろ」

 軽音部全員にギアスをかける。
 もとより、俺がこの世界で出会ってきた人間には認識できないというギアスをかかえているた
め、すでに俺を思い出すことはない。
 だが、ここにいる人間にはかけなくてはならない。
 絶対に、かけたくなかったものを。
 ギアス、それは絶対遵守の力。C.C.から受け取った、俺の最大の武器。

「唯、ありがとうな。大好きだった」
「――うん。私も、大好きだよ」

 唇が触れる。
 子供じみたキス。

 それが――俺たちは永遠の別れとなった――。

206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 02:10:07.26 ID:Svoj3BoR0
そろそろか

207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/09/16(水) 02:14:02.77 ID:qePVrVL3O
おしまい?

208 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 02:14:40.23 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

Epilogue

 遠くから聞こえる悲鳴。

 遠くから鳴り響く銃声。

 俺は何一つ変えられなかった。

 ゼロの正体が暴かれ、この意思を蔑ろにしたスザクを――

 殺したい。

「スザク――!」

「ルルーシュ――!」

 お互いに向けられる銃口。

 袖口に引っ掛かったヘアピン。

 これは、誰のものだったのか、思い出せない。

 きっと、大切な人のものなのだろう。

Epilogue out

209 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 02:16:27.20 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

Side Epilogue

 ――私には、大切な人がいる。

 名前は、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。

 初めて会った時とは違う名前だけれど、これが彼の本当の名前。

 私以外の人たちは、どういうわけか彼を忘れてしまった。

 それは、すごく悲しい。

 誰も彼を覚えていないのなら、彼はいなかったことと同じなのだから。

 でも、私は覚えている。

「ルルーシュ・ランペルージ……?」

 英語は苦手だけど、彼が初めて名乗った名前は覚えていなきゃ。

 きっと、それこそ、彼が好きな名前なのだから。

 ――ずっと、覚えていよう。

 どんなことがあっても――そして、会いに行こう。

 どんな先の、未来でも――。

Side Epilogue out

210 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 02:18:57.30 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

Final

 気がつけば。俺は草原にいた。
                    気がつくと、私は草原にいた。
 遠くに、人がいる。
                  遠くに、人がいる。
 レクイエム・ゼロを達成した俺は、誰なのだろう。
                  永い永い時間を待っていた私は、誰なのだろう。
 長い時間、待たせた気がする。
                  そんなに永くもなかった気がする。
 名前――彼女の名前を思い出そう。
                  名前――彼の名前は忘れていない。
 唯。
                  ルルーシュ。
 ――黄色のヘアピンを持って駆け寄る。
                  ――あれは私のヘアピンだと手を振る。
 唯。
                  ルルーシュくん。

           ――ようやく、会えた――



唯 「 ル ル ー シ ュ ・ ラ ン ペ ル ー ジ … … く ん ? 」
                                       FIN

211 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/09/16(水) 02:20:04.36 ID:FIbAeD4+0 ?2BP(2000)

終わった。





終わった。
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Comment

 

VIPからきますた
  • posted by  
  • URL 
  • 2009.09/16 02:38分 
  • [Edit]

 

ゼロ・レクイエム......
  • posted by  
  • URL 
  • 2009.09/16 02:58分 
  • [Edit]

 

VIPからきてやったぞ
  • posted by  
  • URL 
  • 2009.09/16 10:27分 
  • [Edit]

 

大好き
  • posted by  
  • URL 
  • 2009.09/16 19:19分 
  • [Edit]

えみえみー 

また見に来るね。
  • posted by マッキー 
  • URL 
  • 2009.09/18 21:01分 
  • [Edit]

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