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2ちゃんねるのVIPでSSコテとして活動中の笑み社 ◆myeDGGRPNQのブログです。基本的に作品保管庫として機能していますが一日一回日記を書きます。

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【ブログ限定SS】ダイヤの日々とモノクロの記憶【完全オリジナル】

ダイヤの日々とモノクロの記憶







――それが好きか嫌いか、と訊かれると、僕はきっと『嫌い』と答えてしまうだろう。

 なにせ、それが当たり前だったから。
 なにせ、それしかないと思っていたから。
 なにせ、それ以外あり得ないと考えていたから。

 僕にとって、彼女はそういう存在だった。
 近くにいたって気にはしない。
 ただ、遠くなってしまったら寂しい。
 その程度の存在だったのだ。
 そう考えてしまうのは、果たして悪いことなのだろうか。
 ……わからない。きっと、答えなんてない。
 答え、というのはすべからく模範解答のコトであり、それがないのであれば僕にはその
問題は意味なんて持たない。
 こんな問答を、毎日のように。否。毎日繰り返す。
 誰かと議論を交わすわけではなく、呆と、窓の外の景色を眺めながら考える。
 考えるというほど、思考を巡らしてなどいないのだが凡夫な僕には、形容する言葉がそ
れしか思い浮かばなかった。なんて使えない脳みそだ。これだから、僕は彼女に馬鹿にさ
れるのだろう。
 そういえば、僕は随分と長く、彼女に馬鹿にされていた。それが厭だった。
 過去を振り返れば、彼女はいつも僕の半歩前に立って僕を見ていた。その姿はとても頼
もしくて、情けない話だが、妙に頼ってしまった。
 おかしな話だ。
 厭だと云うのに、僕は彼女に寄りかかっていたのだ。
 なんて、無様。
 明確な意思を示さずして、僕はいつも彼女の思うがまま。
 彼女と云う豪快な流れに流される僕は宛ら、川の流れに逆らうコトのできない鮭のよう
だった。
 言い得て妙だ。なにせ彼女は僕にとってはなくてはならない存在だったからだ。川を失
った鮭は帰るところを失うのだから。
 電車が止まる。朝の混雑時とは違って、乗客の数も落ち着いているが停車した駅は有名
な繁華街のすぐ側で、乗る者もいれば降りる者もまた多くいる。
 少しだけ身体を壁に寄せた。
 乗車してくる乗客は各々が夢と帰る場所を持っている筈だ。
 僕はそれを知ることはないけれど、きっとある筈なのだ。
 ……それが。
 それがなんとなく、羨ましい。
 帰る場所も、夢も目標もありはしない僕には、そんな彼らが美しく見えた。
 若者の声は、耳に痛い。
 どうしてか。
 簡単な話だ。彼らの話には夢があるからだ。それが欠落している人間にとっては、そん
な話は害でしかない。本来なら、僕だって彼らと同じように夢を語るべき年齢ではあるの
だが、そんなものはないのだ。故に、僕は携帯型ミュージックプレイヤーから流れる音楽
の音量を少しだけ、上げた。
 聞きたくなかったからだ。
 これ以上、彼らの眩しすぎる声を。
 電車は走り出す。
 ――ああ。僕は、これからどこに行けばいいのだろうか。



 一人、暗い海に漂っているようだ。
 ぷかぷかと浮く身体。
 静かな海で、孤独に震えながら死を待っているイキモノ。
 それが僕だ。
 街を歩いていても、それは変わってなどくれなかった。
 彼女のコトを思い出すと、自分の身体ですら曖昧だった。
 心ここにあらず、とはよく言ったものだ。
 しかし、今の僕は身体すらもここにないようなものだ。
 逃げ出したくせに、逃げ出したい。
 ショウウィンドウのガラスに、僕が映る。
 猫背で、覇気のない表情に加えて髭も伸びている。
 どれだけ、僕はこんな状態だったのか。思い出すことも困難だ。
 ただ覚えているのは、彼女はこんな僕を望んでなどいなかったことだ。
 だが。
彼女は僕に、どうあってほしかったのだ。
 そんな疑問が湧いた。
 果たして、それはいくつめの疑問だろうか。
 考えても、考えても、世界で一番の哲学者が考え抜いても答えなんて出ないことだ。
 誰にだって知り得ない。
 彼女しか、その答えは知らない。
 ――だったらいいか、と思考を停止して歩き出す。
 時間はあるのだ。無駄に、物思いにふける時間はあるのだ。そんな時間、欲しくなんて
なかったのに――カミサマとやらは無意味なことがお好きなようだ。こんな僕に時間を与
えるくらいなら、彼女に、一秒でもいいから分けてあげてほしかった。
 前を見る。
 そこには、相も変わらず人の群れ。
 仲間でもないのに、群れ。
 ケモノたちは、仲間ではないものを群れからは徹底的に外す。人は、それをしない。
 否、しているにはしているのだ。
 仲間外れ、という言葉がある。
 それは簡潔に言うと、意識的に対象を自分たちの集団から孤立させるということなので
あるが、それは厳密には群れから外すと云う行為ではないと思う。
 群れ、という前提の中に友人関係というものが含まれているのならば仲間はずれはその
まま群れから外されることになるだろう。
 ならば、今の僕はなんなのだろう。
 世間から見れば、僕はきっと要らないと思う。
 要らない人間なのだから、仲間外れにはされると思う。自分が誰よりもそう思っている。
こんなにも無意味で無価値な人間は、きっとどこを捜しても僕ぐらいしか存在しまい。
 だが、今の僕は人の『群れ』にいる。
 無数の人間の中、僕は歩いている。
 先頭がどこかもわからない群れの中に、確かにいる。
 肉体は、孤独ではない。数メートル先に、確かに人はいて、違う速度ではあるが一緒に
歩いている。これは、孤独と大別しないだろう。
 その代わり、心は孤独だ。
 孤独で、寂しくて死んでしまいそうだ。
 ――何度も通った筈の道なのに。
 彼女が、いつも僕の前を歩いていて。
 僕はその彼女について行くだけ。
 それだけだった。
 だからだ。
 だから、僕は――この道をどういけばいいのかもわからないのだ。

 一人では、なにもできない。
 いつものように叱ってほしい。
 あの時みたいに馬鹿にしてほしい。

 
風が吹く。
 もう、冬なんだなと感じた。
 実現しない願望は、木の葉のように軽くって。
 空っぽの心は、北風に巻かれて飛んでいってしまった。
 一人っきりのこの道は、なんでこんなにも長(つまらな)いのだろう。
 彼女と歩いた道は、もっと短(たのし)かった筈だ
 それなのに。
 今、僕はみっともなく鼻を赤くして視界を歪ませている。
 空っぽの筈の心でも、哀しいと感じるコトはできるのだと、僕は知った。



 断片的な記憶でたどり着いた、昔、彼女と入ったレストランは懐かしい匂いがした。
 昼時は過ぎており、今店内にいるのは精々主婦か暇な学生くらいなもので順番を待つこ
となく席に着くことが出来た。
……空腹というわけではない。
 メニューを開いても、特にめぼしいものがあるわけではない。
 なにを食べるかも、彼女が勝手に決めてしまっていたから、僕はこのメニューを手に取
ったことがない。確か、いつもはサラダとハンバーグセットだった気がする。
 そんなおぼろげな記憶で以て、店員を呼び、注文する。
 店員はテンプレートな笑顔で、テンプレートな質問をしてくる。パンかライスか、だと
かコーヒーか紅茶か、だとか飲み物は食前か食後か。といったふうに、僕に尋ねてきた。
僕はと云えば、殆どなにを云ったか覚えていない。いつもは彼女が決めてしまっていたの
で、それらについての記憶は基本的にないのである。そんなことを考えているうちに紅茶
が運ばれてくる。……なるほど。僕は紅茶を選んだのか。
 普段から、としていると云われるが、ここまでくると重症だな。と僕は思った。
 店内は落ち着いている。
 クラシック音楽が流れ、壁はレンガをつんで構築している。西洋の雰囲気をそのままに、
客に伝えようとしている。なるほど、おしゃれなレストランである。
 女性や知的な学生カップルあたりは、ここで食事をするのもいいのかもしれない。メニューを見ると、値段も財布に優しく手ごろなものだ。
 待っている時間は、そのまま退屈な時間だ。
 彼女がいたころは、僕は彼女が話す退屈しない話を聞いているだけで時間が経っていた。
だから、昔の僕にとって、待っている時間という表現は正しくなくて彼女の話をゆっくり
と、なにもしないで聞いてあげられる時間だった。僕はそれでよかったし、彼女だって、
その時間を楽しそうに過ごしていた。
 でも、今の僕にはそれがない。
 待っている時間は、そのまま退屈で憂鬱な時間になる。
 目の前に、彼女はいない。
 空気のように、当たり前のようにそこにいた筈の彼女は、もう、どこにもいないのだ。
家をくまなく捜しても、街の中を虱潰しに探しても、僕の記憶の中でしか、彼女は存在し
ていないのだ。モノクロの記憶の中で生きているだなんて、あまりにも可哀想だ。彼女を
覚えているのは、きっと、世界中探しても僕しかいないだろうという、錯覚まで覚えるほ
どに。
 店内に流れるBGMは、人をゆったりとした気持ちにさせる曲なのだろう。心を落ち着
かせるヒーリング作用を持っているのであろう。それなのに、僕は落ちつきはしない。た
だただ、陰鬱な気持ちになっていくだけだ。
 コップに注がれた水に、僕の顔が映る。
 なんて顔をしているんだ。ひたすらに、哀しそうな顔をしているじゃないか。
 彼女が見たら、なんと言われることだろうか。
 彼女が知ったら、どんな顔をされるだろうか。
 彼女が――。
 彼女が見たら、彼女が知ったら。そんな、在りもしないことを無意識に考えた。本当に、
僕は莫迦だ。
 救いようがない、大莫迦者だ。
 湯気がたったハンバーグが、目の前に置かれても僕はなにも考えるコトが出来なかった。
それでも、なんとなしに口に放り込んだ。
 味なんて、わかりはしない。
 そもそも料理なんてしたことがなかったわけだし、昔から、料理の良し悪しをそこまで
よく考えたことなんてなかった。
 彼女の料理でさえ、僕はなにも考えずに、空腹を満たすためだけに噛み、飲みこみ、消
化した。
 ――美味しい?
 問われれば、
 ――美味しい。
 とだけ、答える。
 そんな問答で、食事の時間は過ぎていく。
 飲食店で、待っている時間は間をおかずに話し続けるクセに、いざ食事の時間になると、
めっきり話さなくなるのも、僕が彼女を気に入ったところだった。
 ――ああ。それも当然か。
 なにせ、彼女は料理を口に入れる手を、休めないだけなのだったのだから。

 ♢

 レストランを出ると、外は雨が降っていた。
 傘を持ってきていない僕は、しまったと思いながらも、歩を進める。
 繁華街を往く人たちは揃って足早に家か、もしくは自分が帰る場所へと走っている。
 僕には、それがない。
 ない、というよりも、無くなってしまったのだ。
 始めから帰る場所がない人などいない。
 誰もが、原初は帰る場所を持っている。それをいつまで持ち続けていられるかという部
分が違うだけであって、一人きりで生きていられる人間などは存在しないのである。例外
などない。無頼を気取る者ほど、誰かに頼り、誰かに寄りかかり、誰かなしでは生きては
いられないのだ。
 雨が、肩を濡らす。
 雨が、頭を濡らす。
 雨が、体を濡らす。
 冷たい。
 寒い。
 ……もう、十二月なのだ。
 笑えてくる。十二月だと云うのに、今の僕は全く防寒という防寒をしていないではない
か。濡れていて、凍える自分を傍観するように。震える自分を上から俯瞰しているように、
僕は自分がわからなくなっていた。
 時計を見ると、すでに短針は五の字を指していた。
 もうこんな時間なのか、と雨に濡れた時計を袖で拭きながら思う。
 それでも、まあいいかとさえ思った。
 なにせ、今の僕には目的なんてないのだから。
 ただ歩いているだけ。
 彼女の想い出に、浸っていたいだけ。
 なんて――無様。
 雨に打たれた商店街からは寂しさを感じる。
 僕と同じ、寂しさ。
 静けさは寂しさに繋がる。
 少なくとも、僕はそう考える。
 温かみだとか、温もりだとか、そういうものを求めるのであれば人の『音』は絶対に必
要だ。
 歩く音が聞こえれば、一人じゃないと思える。
 話す声が聞こえれば、孤独ではないと感じる。
 笑い声が聞こえれば、自分も楽しいと思える。
 それが必要だ。
 枯渇してしまった人間性には、そういった潤いが必要だ。
 僕にも等しく、必要だった。
 だからこそ、僕は先刻客の入りが芳しくなかったレストランで陰鬱な気持ちになったの
だろう。CDの音楽ではなくて、人が自然に出す音が欲しかったのだ。
 僕は、なんてかっこわるいのだろう。
 なんて、愚かしいのだろうか。
 きっと彼女がいたら――否、そう考えるコトがもう駄目なのだ。
 いない人を想って、
 いない人に喩えて、
 いない人はいない。
 そうだ。
 彼女は、もうこの世にはいないのだ。
 いては、くれないのだ。
 二度と、僕の頬に触れることはないのだ。
 最期に、彼女はなんて云って逝ったか。
 ――自分のことを忘れてほしい。
 そう、云った。
 そんなこと、出来る筈がないと知っているクセに。
 僕の目を見て、しっかりと見て、殆ど見えない筈の目を見開いて、呪いのように――彼
女は僕に云ったのだ。
 できるわけ、ないだろう。
 灰色の空からは水滴が落ちてくる。
 神様の気まぐれなんていう素敵なものではない。
 これは、ただただ雨雲が落した水蒸気のなれの果て。
 そんなものが、僕の想い出を流してくれることなんて、決してないのだ。



 今日は、何の日だったか。
 思い出せない。
 ど忘れしてしまったらしい。
 ただ、何かめでたい日だったと記憶している。
 めでたい、というよりも嬉しい。
 嬉しいと云うよりも、楽しい。
 そんな日が、今日のような気がする。
 だが、僕にはそんなものは一切関係ない。
 彼女がいない日常に、意味なんてものはないのだから。
 雨があがりはじめる。どうやら、通り雨のようなものだったらしい。
 雲の切れ間から、僅かに夕日の光が見えた。
 すっかり冬だと思ったが、十二月ともなると日が落ちるのは早い。
 一日の終わりを予感させる夕日。それが沈むと、ついに夜になる。
 憂鬱な夜。
 夜ほど人を陰鬱にさせる時間はない。
 妙な考えを巡らせてしまう。
 昼では怖くないことも、恐ろしく思えてしまう。
 それが、夜である。
 だから昔の人は丑の刻を魑魅魍魎の時間と位置付けたのかもしれない。
 くだらない思考だ。
 もう、帰ろう。
 彼女のいない。もぬけの殻に。
 あんなにも何もない場所でも、僕にとっては雨風を凌ぐ家だ。帰らないわけにもいかな
い。あそこは、帰る場所では決してない。
 踵を返す。
 道行く男女は、皆笑っている。
 それを横目に見て、僕は繁華街を逆走する。
 彼女が好きだったケーキ屋の前ではケーキを街頭販売している。
 赤い服を着た少女が、客引きをしている。
 別に、僕には関係のないことだ。
 彼女がいたら、ケーキでも買って帰ったのだろうが、僕一人でケーキを食べることはな
い。
 少女が僕にも等しく声をかける。
 ケーキはいかがでしょうか、と。
 当然無視する。
……わけにもいかず、いいです、とだけ云って通り過ぎる。
通り過ぎたのだ。
その筈なのに。
――え?
 振り返る。
 少女はきょとんとした顔で僕を見る。
 手が、震えた。 
 膝が、嗤った。
 顔が、青褪めた。
 何故かって。
 一つしかないだろう。
 ――少女は、彼女にあまりにも似ていたのだ。

 思い出した。
 今日はクリスマスイヴ。
 聖なる夜だ。
 雲が落した、水蒸気のなれの果ては雪として落ちてくる。
 人は、それを神様からのクリスマスプレゼントだと称した。
 否。
 僕には、雪なんていうものも水蒸気のなれの果てでしかない。
 是れは。どういうことなのだ。
 一年もの間、闘病し、その甲斐もなく命を落とした僕の彼女――小さくて、雪のように
肌が白くて、僕の手をいつも引っ張ってくれていた彼女に、本当に、本当にそっくりだっ
たのだ。
 わけがわからない。
 これをクリスマスプレゼントだと云うのか。
 そんなこと、出来る筈がない。
 とにかく、僕は意識がとんだ。
 それからどうやって帰ったのか、どんな時間を過ごしたのか。
 まったく、覚えてなんていなかった。 
 気が付くと、僕は散らかった部屋の万年床から起き上がっていた。



 起きてすぐ、僕は商店街へと向かった。
 もう一度、会いたかった。
 一度だけでもいい。
 一目だけでもいいから、彼女に似た少女に会いたかった。
 ホームで電車を待つ時間すら惜しい。
 こんなにも向上した気持ちを持ったのは、彼女を喪ってから一度もなかった。
 時計を忙しなく見る。
 電車が来たら乗り込んで、席が空いているのにも関わらず立っていた。
 何駅目だったか、僕はその商店街にほど近い駅で電車を降りる。昨日の、陰鬱な気持ち
では決してない。
 例のケーキ屋に到着する。
 昨日と変わらずに、街頭販売は行われている。昨日がクリスマスイヴならば、今日はク
リスマス当日だからだろう。実際に、買う人だったちらほらいる。どうやら、ここの店は
なかなか評判がいい店のようだ。
 ――そこに、少女の姿はなかった。
 昨日限定のアルバイトだったのか。それとも、たまたま今日は休みだったのか。それは
計り知れないが、僕はすぐに店内に入って店長らしき男性に彼女のコトを尋ねた。
 彼女がつけていた名札に、名字が書いてあったので、尋ねるコトは容易だった。
 ――しかし、返答はあまりにもおかしなものだった。
 
 ♢

そんな人は、いない。

 聞き返してしまうほどに、おかしな話だった。
 そんな筈はない。
 確かに少女は昨日街頭販売をしていた筈だ。
 詰め寄ったが、知らないものは知らないと押し切られる。
 困惑した。
 混乱した。
 昨日以上に、わけがわからなかった。
 じゃあ、僕が見た少女は一体だれだったのだ。
 にこりと笑って、僕にケーキを勧めたのは、果たしてどこの誰だったのだ。

 それはきっと、誰にもわからない。

 ただ、僕はほんの少しだけ、気持ちを変えることが出来た。
 忘れるコトを選択しない。
 でも、このまま引きずるコトを、彼女は望んでなんていない。
 
 彼女はきっと、僕に前を向いて欲しかっただけだったのだ。
 いつまでも覚えていてほしい。
 それでも、僕に止まっていてほしくない。
 実に彼女らしい。
 結局、僕は最期まで、否。喪ってからも彼女に手を取られたままだったのだ。
 
 ダイヤモンドのような日々を想って、モノクロのような記憶に縛られて生きてきた。

 そんな僕を変えてくれたのは誰だったのだろう。

 それは誰にもわからない。

 ずっと、誰にも、わからない。

 今日も、ホワイトクリスマスになりそうだ。
 今日くらいは、雪も神様からの贈り物だと思ってもよさそうだ。
 そんな、気分なのだから。
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Comment

 

ぼんやりと伝えたいことがわかるような気がします
でも一体彼がどこで何を思っているのかいまいちわからなくて、少し読みづらいかな、と思います
最初に彼女のことを嫌いとするのならば、もう少しその理由を明確にするべきかと
好きであることの裏返しにしてはちょっと物足りないというか、「え、こいつ大好きやーん」て思って嫌いという言葉が浮いてしまう印象です
展開は最後はありがちですが、ありがちゆえに予想できてしまいますが、でも嫌いじゃないです
  • posted by みょんみょん 
  • URL 
  • 2010.12/25 00:53分 
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