笑み社がブログを立ち上げたようです

2ちゃんねるのVIPでSSコテとして活動中の笑み社 ◆myeDGGRPNQのブログです。基本的に作品保管庫として機能していますが一日一回日記を書きます。

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磯野カツオがヒーローになるそうです

549 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 00:42:32.50 ID:1Py8HSgX0]
”―――この子の名前はカツオにしよう”
だれかが言っている。
”まあ、どうしてですか?”
その近くでも声がする。
”いや、特に大きな理由はないが、強いて言うならば、カツオは皆に好かれる魚、
ならば、この子も皆に好かれる人物になると思ってな”
”成る程、そうですか、カツオ。いい名前じゃありませんか”

”それとな、母さん。カツオという名前にはもう一つ意味があってな―――”

「―――ん」
ふと、目が覚めた。時刻はきっかり午前二時。外には光は無く、
隣りでは妹も寝ている――――

筈だった。


550 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 00:43:34.81 ID:VCoYT+on0]
wktk

551 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 00:44:10.90 ID:T2JhhKFm0]
俺を寝かせない気だろ
わかったよ読むよ

読ませてくださいおねがいします

552 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 00:45:16.44 ID:F1hujGSP0]
筈だった。ですでに引き込まれるオレがいる

553 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 00:45:20.06 ID:1Py8HSgX0]
その時、僕は理解が出来なかった。
いつもなら安眠している筈の妹の存在が見当たらない。
「―――まだ暖かい」
布団にはまだ体温が残っていた。ならばまだ遠くに入っていない筈だ。
「どうしよう、どうしよう」
しかし、僕はどうすればいい? ここで姉や両親に助けを求めるか? それとも警察か?
今、僕の思考はパニックに陥り、既に正常な思考をすることすら出来なくなっていた。

―――ああ。確かにこの時、僕は錯乱していたのだろう。

この手で、妹を取り戻そうと思ってしまったのだから――――


554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 00:45:30.03 ID:zEKsICvf0]
眠い、けど読みたい

というわけでwktk

555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 00:46:12.33 ID:NXwCf72XO]
これは期待

556 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 00:48:03.80 ID:1Py8HSgX0]
外に出てみると、そこは冗談のような冷気を覆った”異界”だった。
いつも賑やかなこの町にも、こういった夜の側面があるということを、僕は幼い心で理解した。

「―――ふう」
一息、たった一息の呼吸ですら肺が凍るような冷たさ。気温は恐らく零度かそれ以下であろう。
寒いのは分っている。この夜に冷え込むのは当たり前だ。
それよりも他のことを考えなくてはならない。
まず、妹が行きそうな場所に行ってみようと思ったが、生憎、僕が妹のことを知っていることには
限界があった。
しかし、まず行動してみよう。そう思って、僕は初めて、夜の盛り場へ足を運んだ。

557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 00:48:18.69 ID:kA3lSVLt0]
wktk

558 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 00:49:15.62 ID:F1hujGSP0]
ワカメの行動に期待w

559 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 00:51:38.14 ID:1Py8HSgX0]
考えても見れば、妹はまだ九歳。夜の盛り場に足を運ぶ年齢には些か以上に幼すぎた。
そう、その筈だったのだ。故に、今、目の前を横切った少女の姿を僕は直視できず、その周りにいる
男共にも目をくれてやることもなかった。

「? あれ、お兄ちゃん? どうしたの?」
だから、今話しかけてきた少女の姿も、声も、その呼称も無視し、現実から逃げ出したかった。
「ああ? なにしてんだワカメ」
周りの男の一人が妹に話しかける。
その名前も今や聞きたくないものになっている。
「なんかお兄ちゃんがついてきちゃったみたいなの。ねえ、お兄ちゃんも今日は一緒にいようよ」
やめてくれ。
今、僕を兄と呼ぶのは―――
「……やめてくれ………」

膝をつく僕を、半ば強引に一人の大男が連れて行った。


560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 00:52:41.14 ID:F1hujGSP0]
だれだ?

561 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 00:53:31.18 ID:ZQUNCWBOO]
NTR!NTR!

562 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 00:54:04.73 ID:1Py8HSgX0]
到着したのか、僕はその忌々しい大地に下ろされた。

―――そこはゲームセンターだろうか、今となっては珍しい対戦筐体の音声が耳を劈く。
「ま。固くならねえで、な。”お兄ちゃん”」
僕を抱えていた大男が馴れ馴れしく話しかける。どうやら、連中の目的はゲームではなく、
その奥にあるようだった。

連中が通る道には人なんていない。なかなかに栄えてたゲーセンではある故に、皆彼らのことを
知っていた上で、皆が道を空けていた。故に、彼らの道に人もいなければ邪魔も無い。

「おお、今日もかい? ボクも混ぜてほしいもんだねえ」
このゲーセンの店長らしき人が気さくに話しかけてくる。
どうやら彼も連中には一目置いているらしい。

奥には、古い筐体が犇めく場所だった。どうやら倉庫のようだった。

「じゃあ、始めようか」

563 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 00:55:30.90 ID:1Iq3h23P0]
SIEN

564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 00:55:53.96 ID:F1hujGSP0]
帝愛なのか?

565 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 00:57:06.63 ID:1Py8HSgX0]
リーダーらしき男、恐らく年齢は十九か二十歳あたりの男が合図すると、皆、そこらに無造作に
置いてある注射器を手に取り、その中に液体を注いでいた。
「―――あれって、まさか」
麻薬? 若しくは覚せい剤だろうか。彼らは何のためらいも無くそれを体内に注入した。

―――制止する時間すらなかった。そう、なかったのだ。
その時、我が妹が禁忌に触れていても、そのときの自分は、何も出来なかった。
只、呆と見ているだけの、弱者にしかすぎなかった。

「あはははははははははははははっはははははははははははははははははははは」
若干の間の後。倉庫内は狂気の笑いが充満した。その様は喩えるならば”煉獄”だった。
天国では決して無い。
しかし、そこは彼らにとってしてみれば地獄ではない。
ならば、そこは煉獄だろう。

ここまでならばいい。
ここまでなら、まだ妹の手を取って逃げ去ることも出来た。
しかし、この後の―――

―――この後が、”地獄”だった。

566 名前:フェンリル ◆be/xFEN/R. @株主 ★ [2008/03/27(木) 00:57:14.16 ID:XEGAIg7j0 BE:258999252-BRZ(10823) 株主優待]
ここまでつまらなすぎるスレは久々
vip全盛期なら確実に1で落ちてた
vipも地に落ちたもんだな。この屑馴れ合い厨共のせいで

567 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 00:57:31.95 ID:WQg6Jg8vO]
また帝愛なのかwwwwww

568 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 00:58:54.00 ID:1Iq3h23P0]
>>566

こんばんは。良い(よい)天気(てんき)ですね。

()の中(なか)は読み方(よみかた)です。

569 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:00:13.94 ID:1Py8HSgX0]
「じゃあ、今日の主賓をお迎えしろ」
リーダーが言うと、大男が一人の女性を連れてきた。
「やめ、やめて……」
その顔は、目隠しされていてよく見えなかったが、確かに怖がっていた。
「これから何すると思う?」
近くにいた男が僕に聞く。僕はのどが震えて声すら出ない。
「ふふ、まあ最初はそんなものか。まあよく見ているといい」
そう言った時、その場にいた何人かの奇声と、女性の悲鳴が聞こえた。

その声は声になっていなかった。そう、これは音だ。
只の雑音であり、只の騒音。
「こうやってないと、俺らはダメなんだ。
 あの薬、どうやら打った後、人を痛めつけたくなっちまうみたいでな。」
そんなふざけたことを本気で言ってくるあたり、この男も彼らと同類だ。


570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:02:14.14 ID:F1hujGSP0]
もしかして・・・ナカジマ絡んでるんじゃ・・・

571 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:03:58.19 ID:1Py8HSgX0]
その場を埋め尽くすのは血液と女性が失禁した異臭。
その中で、悪質で、残虐な暴力は繰り返されていた。
「――――」
もう息も絶え絶えの女性は、抵抗も思考も止め、今や死を待つのみの人形になっていた。
「ひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
それでも、それでもこの外道共は暴力の手を休めたりはしない。
このグループ人数にして六人。忌々しいことに、僕の妹も数に入れた人数だ。
「―――、――」
声がまだでない。否。出そうとしない。
体が動かないのも既に分っている。

「なあ、そろそろ終わらせようぜ。
 おい! ワカメ!! お前にやるよ」

リーダーの言葉を聞き、妹は見たことも無い、歓喜の表情を浮かべる。
その姿は悪魔そのものだった。

「――――ッ!!」
思わず目を覆う、見たくない。妹が、他の誰でもない妹が血塗れの鉄パイプを女性に振りかざした
姿など、僕は――――

―――見たくない――――!

572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:06:03.42 ID:F1hujGSP0]
バイオレンスだな・・・

573 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:07:11.85 ID:1Py8HSgX0]
血。
血。
血。

ここは鮮血の舞台(ステージ)。
ここに散らばるのは嘗て、僅か十秒前までヒトだったもの。
その赤はなによりも醜悪で、醜かった。
ここには死しかない。
肉体も、精神もズタズタにされて死んだ女性の死と。
既に人としての生き方を破棄した外道の、ヒトとしての死が同居していた。
足下に付着しているのはプリンのように柔らかい脳の欠片。
それはこの部屋の至る所に付着していた。
脳漿はぶちまけられ、さながらバケツをひっくり返したかのような惨状。
「―――」
気持ち悪い。
しかし、目の前の絶対的な死を、僕だけは、せめて僕だけでも、

―――覚えていようと思った。


574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:08:45.05 ID:ZQUNCWBOO]
タイガー道場が現れてもおかしくない

575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:09:37.53 ID:qHPYUyGxO]
誰かセガールを読んでくれ

576 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:10:06.96 ID:1Py8HSgX0]
響き渡る声。否。これを声と評すことは断じてない。
阿鼻叫喚。獣以下の畜生共の中に妹が加わっている。

妹の様相は明らかに常軌を逸しているものであった。
その口から出てくる音は何が可笑しいのか笑いしか無い。
「どうして……」
ようやく、時間にすれば一時間ぶりに、僕は僕自身の声を聞いた。

「―――見た? ”お兄ちゃん”。楽しかったでしょ」
近づいてくる妹の顔には血液の化粧が施されていた。
「楽しいわけないだろ!? そうしちゃったんだよワカメ!!」
「だっさ。今お兄ちゃんのセンスって昔からださすぎだよね。否。あの家族全員ださすぎ。
 そもそも名前を付けるにあたって今時”ワカメ”はないよね。もっとエロカッコイイ名前に
しればいいものを、”東天宮寺天照”とか、そんな名前がよかったよ」
「――――」
もう言葉も無い。
声が出なかった訳じゃない。

そう――――こいつには、何を言っても無駄だと思ったんだ。

577 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:11:04.05 ID:htuXlWtt0]
ワカメ九歳って設定だよな?w

578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:11:42.68 ID:T2JhhKFm0]
エロカッコイイ(笑)
つかwwwwwwwサブちゃんwwwwwwww

579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:11:49.93 ID:EBW1aa8zO]
今このスレ見てるヤシ挙手ノ

580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:11:57.01 ID:F1hujGSP0]
サブちゃんがよかったのか?ワカメwwwwww

581 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:13:04.82 ID:8P5N/kfHO]
>>579
お前うざいし

582 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:13:10.07 ID:1Py8HSgX0]
その夜。僕はたった一人で帰宅した。
本来なら、僕は生きて帰って来ることさえ怪しかっただろう。
しかし、僕は今、自室の布団に包まり、朝を待っているのもワカメの兄だからという理由に尽きる。
確かに、常にワカメと共にいる僕は警察などに先刻の状況を通報したりは出来ない。
生きて帰ってきたという点に関してのみ、僕は妹に感謝する。

「早く、朝にならないかな」

朝になれば、全てが元通りになる筈だ。
そうだ。きっとそうだ。

こうして、夜は更けていった。

583 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:14:52.02 ID:C3Gb/MXZ0]
>そうしちゃったんだよワカメ!!」
ああキーボード見てわかった

584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:15:38.80 ID:pxaliAYo0]
すまん。
>>1にはもう少し頑張って欲しい。
展開が淡白すぐる。

585 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:16:03.37 ID:1Py8HSgX0]
―――朝になった。

少し眠ってしまったのか、帰ってきてすぐの記憶が無い。
「―――ッ!」
隣りで、先刻までは居なかった。ソレが寝息を立てて眠っているのを見て、僕は言葉を失った。
「なん…で」
「ん―――。そりゃ、自分の家に帰ってくるでしょ常識的に考えて」
僕の呟きに返答するように妹が体を起こす。
「カツオ。ワカメ。朝ご飯食べちゃいなさい。」
僕の驚きを余所に、姉が食事のために僕らを呼びにきた。
「「は~い」」
いつものように二人一緒に返事し、着替えを済まし、居間に移動する。
その時――――

「分ってるよね? ”お兄ちゃん”」

そんな、悪魔の声を聞いた。


586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:16:24.25 ID:kA3lSVLt0]
>>583
そういうの心のなかにしまっておけだし
カオリさんに言うし

587 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:16:27.57 ID:T2JhhKFm0]
>>584
どういう展開がいいんだよ
皮肉とかじゃなく、純粋に疑問に思っただけだけど

588 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:18:03.74 ID:WAyT9YH90]
前読んだぞwww

589 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 mailto:sage [2008/03/27(木) 01:18:07.11 ID:htuXlWtt0]
ワカメねらーかよw

590 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:18:20.70 ID:1Py8HSgX0]
朝食もまずまずに、僕は学校への道を歩いていた。

―――冗談じゃない。
何故今日に限って妹と共に登校しなければならないのだ。
「いい天気だね」
「―――ああ。そうだね」
「明日も晴れるかな」
「ああ。そうだね」
「……」
「ああ。そうだね」
「何も言ってないんだけど」
「ああ。そうだね」

全く分らない。
妹はどうして、あんなことがあった朝だというのに、こんなにも冷静なのだろう。

今までの人生に於いて、これほどまでに苦しい登校もなかった。

そして、ようやく僕たちは学校に到着した。

591 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:19:22.54 ID:pxaliAYo0]
>>587
携帯小説読んでるみたいな感覚になるんだよね。
恋空とかあんなクソ見たいな小説の作風に似てる気がしたからさ。

592 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 mailto:sage [2008/03/27(木) 01:20:20.11 ID:cqojclOX0]
>>591
いやならお前が出てけばいいじゃん?

593 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:21:04.11 ID:1Py8HSgX0]
時刻は夕方四時。しかし僕にしてみればまだ早い帰り。

「全く気が休まらない。――――ッ――!」
ふと、昨夜の”死”を思い出す。すると、胃から夥しい量の胃液が溢れてきた。
帰り道を胃液が汚す。その黄色の液体は僕にには、あの人の血のように見えた。

「―――ダメだ……」
気がつけば僕は膝をつき、ズボンに胃液が付着した。

―――あ。
―――あ。
――――ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

これは脳漿? 否。なんてことはない胃液だ。
これは血液? 否。なんでもないから今は寝ろ。


その時、後ろからの衝撃が僕の意識を刈り取った。


594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:21:53.92 ID:pxaliAYo0]
>>592
面白い奴だな。
とりあえずageようぜ?
話はそれからだ。

595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:22:08.87 ID:haUkS5Be0]
眠りたいけど面白いから眠れないし
最後まで見れなかったらカオリさんに言うし

596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:22:37.20 ID:F1hujGSP0]
カッツォピーンチ!

597 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:23:03.93 ID:1Py8HSgX0]
時刻は夕方四時。しかし僕にしてみればまだ早い帰り。

「全く気が休まらない。――――ッ――!」
ふと、昨夜の”死”を思い出す。すると、胃から夥しい量の胃液が溢れてきた。
帰り道を胃液が汚す。その黄色の液体は僕にには、あの人の血のように見えた。

「―――ダメだ……」
気がつけば僕は膝をつき、ズボンに胃液が付着した。

―――あ。
―――あ。
――――ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

これは脳漿? 否。なんてことはない胃液だ。
これは血液? 否。なんでもないから今は寝ろ。


その時、後ろからの衝撃が僕の意識を刈り取った。


598 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:23:18.91 ID:1Py8HSgX0]
「―――ん? ここは」
目が覚めると、僕は自室の布団に横になっていた。
「確か―――僕は―――」
そうだ、何者かによって気絶させられたんだ。
それが誰か、何となく想像はついたがわざと考えないように、僕はもう一度眠りについた。


599 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:24:12.94 ID:1Py8HSgX0]
interlude

なんとなく、虫の報せというのか。それは私に確信に限りなく近い憶測を与えた。
”兄が普段より早く帰る”といった感じの知らせだ。
正直、兄が死のうが、私にはどうでもよかった。寧ろあの場で殺してしまいたかったぐらいだ。

兄の声が反芻される。全く気分が悪い。
あの人はいつもそうだ。
頭が悪いくせに兄を気取る。

―――ああ。殺してしまいたい。

否。そういうわけにもいかない。あの莫迦はまだ使い道がある。
あの莫迦がそれをやってくれるにはもう少し時間がかかるがそれまでは我慢だ。
「ん?」
そんなことを考えていると、目の前を歩いていた兄が突然嘔吐した。
思わず吹き出してしまいそうになった。おそらく昨夜のことを思い出したのだろう。
今日の夕日は確かに鮮血のように朱い。

このまま見ているのも悪くは無いが、このまま倒れて救急車が来たりすると面倒だ。
―――だから、私が兄の意識を刈り取り、家に運んだ。誰にも見られていない筈だ。

「―――」
そう、たとえ物陰から中島とかいう馬鹿が見ていたとしても、それは無視する。

interlude out


600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:25:01.01 ID:T2JhhKFm0]
>>591
それは俺も思った
説明できないけどどこか似てるんだよ
技術は天と地ほどの差だと思うけど

601 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:26:40.39 ID:1Py8HSgX0]
また夜がやってきた。
眠るのが早かった僕は昨日と同じような時間に目が覚める。否。少し早かったようで―――

「あれ? 起きちゃった? 今日も来る?」
行くわけないだろ。と言いたかった。
「―――行く」
どうしてか、僕はあの場へもう一度行ってみたくなった。

602 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:27:12.53 ID:pxaliAYo0]
>>600
それ。
>>1には悪いが、何か違和感を感じるんだよな。
純文学とか言われる程の評価は妥当とは言えないんじゃないかと思ってさ。

603 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:28:19.62 ID:1Py8HSgX0]
「あれ!? お兄ちゃんじゃね?」
頭の悪そうな男が話しかけてくる。
「今日も来たいって言ってたから連れてきちゃった」

今日も昨日と同じ場所。しかし、今日は痛めつけられる人間が男だ。
その男がそこに現れた時、僕は目の前が真っ暗になった。

「―――磯野…」
そう、その男は中島だった。
誰でもない僕の親友がそこにいた。

「あれ? お兄ちゃんの知り合い?」
「――――」
ここで”そのとうり”と言えば、もしかしたら中島は助かったかもしれない。
でも、僕はどうにかしてる。だって――――

「―――知らない。そんな人知らない」
こんなことを口走っていたのだから――――

604 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:29:26.45 ID:C3Gb/MXZ0]
最初面白かったのに何か同じような話ばっかで萎えた

605 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:30:12.76 ID:1Py8HSgX0]
それからは昨日と同じ。全く同じ。どうやら彼らは男女の違いなんてどうでもいいらしい。

でも、最期は違った。

「おいお兄ちゃん。今日はお前がとどめさしてやりな」

悪魔。否。鬼の言葉に、僕は一瞬耳を疑った。
「そうだな。昨日は妹だった訳だし、今日はお兄ちゃんだな」
それに便乗するように周りが囃し立てる。
「まさか、出来ねえのか? あ?」
その声に、僕は正気を失ったらしい。

出来ないことなんて無い。
僕に出来ないことなんて――――

「あるものかあああああああああああああ!!!!!!!」

ぐしゃりと、おかしな音と共に中島の頭はまるでスイカのように飛んだ。


606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:30:43.91 ID:rWFSkxwLO]
じゃあ読まなきゃいい

607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:31:02.44 ID:pxaliAYo0]
>>604
ナミヘイのノリは結構好きだったがな。
同じ作者だから雰囲気は近いものになるだろうが、
そこらへんは少し考慮をして欲しかった。
マンネリはな。

608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:31:41.58 ID:pxaliAYo0]
>>606
安価使え

609 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:32:06.95 ID:1Py8HSgX0]
昨日は妹が、この舞台(ステージ)の主役だった。
しかし、今日の主演はどうやら僕のようだ。

鮮血。鮮やかな赤色。
それにあてられていたのか。頭が呆とする。
「はははははははは!!!やっちまったな!”お兄ちゃん”。これで俺たちと同類(おなじ)だ」
耳障りなリーダーの声が響く。だが、今はどうでもいい。

―――ああ。気持ちがいい。人の頭を潰すという行為がこんなにも心地よいものだとは
思わなかった。

「はは、いいスイングだったじゃねえか」
先刻、話しかけてきた頭が悪そうな男が近寄る。

―――邪魔だ。

610 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:32:07.09 ID:zEKsICvf0]
とりあえず空気読んで

611 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:32:21.26 ID:6UnMp7pdO]
中島wwwwwwwwwwww

612 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 mailto:sage [2008/03/27(木) 01:32:39.46 ID:0J7FnKbkO]
>>607

> >>604
> ナミヘイのノリは結構好きだったがな。
> 同じ作者だから雰囲気は近いものになるだろうが、
> そこらへんは少し考慮をして欲しかった。
> マンネリはな。

613 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:33:10.20 ID:pxaliAYo0]
>>610
今の空気を三行でkwsk

614 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:33:40.94 ID:0J7FnKbkO]
>>607
評論はいいけど、空気を悪くしないでね…

615 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:34:10.72 ID:1Py8HSgX0]
男の頭もはじきとんだ。

真っ赤な血液。
ピンク色の脳。
白濁した脳漿。

その全てが僕を奮い立たせた。

「―――――」
連中も何が起きたか理解できていないようだった。当然ワカメも面食らった表情だ。

何故か? 簡単なことだ。
こいつらは、近しい人間の死を目の当たりにしたとが無いのだ。
故に、今のこいつらのこといったら、ない。

「……何、してんだよ……」
リーダーがふと我に返ったように呟く。
「別に……五月蝿かったから。こいつ」
その通り。五月蝿かっただけ。
こいつ(とはいっても見る陰も無いが)は恍惚感に浸っていた僕の邪魔をした。それだけ。

「何したか分ってんのか!! ああ!?」

―――ああ。こいつも馬鹿だ。と。僕は思った。


616 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:35:02.20 ID:T2JhhKFm0]
今は過去書いたやつを投下してるんだし、
それを望んだのは俺らだろ
別に文句言うようなことじゃなくね?

617 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:35:24.53 ID:pxaliAYo0]
>>614
良いんなら言うなよ。
なるべく言葉は選んでいるつもりだが?

618 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:36:04.09 ID:1Py8HSgX0]
こいつも馬鹿。それが確信に変わったのは僕への制裁の仕方。

自分一人では勝てないから子分を使って僕に制裁を加えようとしている。
全く短絡的で厭になる。
当然、僕にはこの部屋唯一の武器を持っている。負ける道理が無い。

鉄パイプが唸る。
力一杯にフルスイングされたそれは触れた者全てを破壊する宛ら”サイクロン”。
それにわざわざ向かってくる彼らは果たして生きていられるか。

それは否。
この暴風に触れた者の悉くが肉塊に変わっていく。

腕がちぎれ暴れる者もいれば―――
足がはじけ飛んだ時点で気を失った者も居る。

―――この絶対破壊の中。リーダーと妹は完全に傍観に徹していた。


619 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:36:12.42 ID:pxaliAYo0]
>>616
文句じゃなくてあくまで意見。

620 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:36:50.35 ID:kA3lSVLt0]
お前ら自分で賛成っつって投下してもらってんのに
喧嘩してんじゃねえよwww

腹減った

621 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:37:33.24 ID:T2JhhKFm0]
>>619
や、まあそうだけどさー・・・

622 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:37:43.76 ID:pxaliAYo0]
>>620
すまん。
来たのさっきだ。
一応、流しで読んだ。

623 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:38:06.71 ID:1Py8HSgX0]
程なくして、僕に向かってきた馬鹿共の悉くが地に伏せた。
その姿の殆どが既に人の形をしていなかった。

早い話が、僕は三名の人間を殺戮した。
本来ならば他人に咎められ、自らに罪悪感を覚える所だが、僕に関してそれは違う。
「いてえ、いてえよう……」
大男が情けなくリーダーにすがる。嘗ての巨漢も脚がなければ小学生並みの身長になる。
それを――――

音も無く、大男の胸に何かが突き刺さった。

それはナイフ。ナイフにしては長い、刃渡り三十センチに及ぶランボーナイフだ。

「―――ああ。成る程。こうやって殺すのか。人ってのは」


624 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:38:14.46 ID:AmzONBbgO]
>>613
自称
批評家
多数

625 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:38:15.17 ID:pxaliAYo0]
>>621
空気嫁と?

626 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:39:07.81 ID:pxaliAYo0]
>>624
自称てw


627 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:40:06.47 ID:1Py8HSgX0]
ランボーナイフというものは、一般的にはサバイバルナイフと呼ばれるものの一種だ。
本来、サバイバルナイフというものは実用性を重視するのが常だ。
しかし、このランボーナイフはナイフにしては長い。
長い故に、あまり使う者はいない。
だが、こと殺傷能力に関しては”疾さ”と”重さ”を両立させた、優秀な武器といっていい。

それを持ち歩いてる時点で本来は法律に触れる。
しかし、警察だって暇じゃない。
そうそう一般市民の持ち物検査をやっていられないのも事実だ。

ならば、今この場で彼がナイフを持っていたって、それは別段珍しくもないし、
驚くことでもない。

だが驚くべきはその判断力と行動力。
つい先刻まで身内の死に関しては全くの素人であった彼は今は、間違いなく仲間を手にかけた。
それが恐ろしい。
故に――――

「あんたは来ないの?」
なんて、つい話しかけちゃったじゃないか――――!!

628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:41:37.16 ID:T2JhhKFm0]
>>625
だって既に書いたもの投下してるのにマンネリとか言われてもって思うじゃん

629 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:42:05.07 ID:1Py8HSgX0]
「言われなくても――――ねえ!!」
一気にその間合いを詰め、リーダーはナイフを振るう。
その早さ、本来なら視認することさえ難しい。それを――――

完璧。その言葉がぴったりの回避を見せ、鉄パイプはカウンターの要領でリーダーの脳天に閃く。

また、それを感知してのことか、リーダーも半歩横に避け、ことなきを得る。
これで充分。僕たちの戦力は計りきった。

あの武器を用いた俊速の斬殺を、リーダーは狙い。
鉄パイプを用いた鈍重の撲殺を、僕自身が狙う。

これだけだ。早さでは一歩以上、間違いなく遅れを取るが、一撃の重さで僕に分がある。
それがどういった意味をもつか、僕らは理解している。

リーダーは急所を狙い、一撃の下で決着させなくては自分が一撃で殺される。
僕は先手を取ることを捨て、リーダーの一閃に対して必殺の一撃で殺す。それができなければ死。

何とも分りやすい。一撃で終わるじゃないか。この殺し合い。


630 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:43:30.43 ID:F1hujGSP0]
ゴクリ・・・

631 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:43:51.88 ID:pxaliAYo0]
>>628
これ全部新規書きじゃねぇの?
それ前のいくつかだけなんじゃ?
勘違いだったらすまん。

632 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:44:07.29 ID:1Py8HSgX0]
―――直線―――!!
そう悟った僕は、剣道でいうところの”正眼の構え”をとった。
剣道において、如何なる攻撃に対しても対処できる。万能の型。
しかし、所詮はルールのうちに生まれた”型”。
剣道に関して、素人の僕がこの構えによって対処できるのはまっすぐに相手が飛び込んできた場合
に限られる。
故に、仮定(もし)、リーダーが後ろに回り込んだりしたら、間違いなく僕は死ぬ。

”そんなことはない―――相手は忍者なんかじゃないんだから”
そう奮い立たせ、相手からの攻撃を待つ。

633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:45:00.12 ID:PUaakz0S0]
そうか、「ようです」検索じゃひっかからないものもあるのか・・・

634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:45:30.56 ID:F1hujGSP0]
新規書きならなおさら神と思うのはオレだけ?

635 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:46:06.34 ID:1Py8HSgX0]
呼吸を落ち着かせ、敵を見据える。
その姿は明らかに落ち着きを欠いている。なにか、別のなにかに怯えているような。そんな感じだ。

この男は間違いなく、今体調が優れていない。
当然と言えば当然だろう。

この男は、今日も含めて、恐らく随分長いことあの薬にお世話になっているのだろう。
薬というものの厄介な点というのは、繰り返し服用することで体にできる免疫による、
効果持続時間の短縮化に他ならない。
この男の状態は、一般的に言う所の”ヤクがキレた状態”であろう。
その際に視える幻覚が、彼の精神状態を犯しているのだ。

幻覚。そう思った時、僕は決定的なことを失念していたことに気がついた。
ヤクがキレた状態は、周囲の人間にも危害を及ぼす。
例えば、”被害妄想”。周り全てが敵に見えるのだ。故に――――

「――――」
奴が近くにいる妹に標的を変えるのも自明の理だった。


636 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:46:38.12 ID:T2JhhKFm0]
>>631
新規は最初のマス浮気だけのはず

637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:47:18.23 ID:F1hujGSP0]
ワカメ逃げて---!

638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:47:47.39 ID:rWFSkxwLO]
ワカメー!!!!

639 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:48:15.85 ID:1Py8HSgX0]
「――――」
妹は恐怖に声がでない。しかし、今はそれが幸いしている。
今、妹が声を出せば、間違いなく男はそれを合図に妹の喉にナイフを突き刺す。

男と僕の距離は約十メートル。全力で走れば一~二秒で到達できる距離だ。
しかし、その距離よりも男に近い妹が殺される時間なんて、その半分に満たない。
ならば、僕がとる行動なんて決まっている。

「ワカメ――――」
捕われの妹に宣告する。

「――――死んでくれ」

僕のために――――


640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:49:37.33 ID:T2JhhKFm0]
なんというカツオ・・・
小5かほんとにwwwwwww
あれ?小6だっけ

641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:49:45.89 ID:6UnMp7pdO]
( ゚д゚)





( ゚д゚ )

642 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:50:18.80 ID:1Py8HSgX0]
涙なんか流さない。
もとより、この場を血に染めたのは他ならぬ僕自身だ。
ここいらに転がる肉塊の家族を思えば、僕は妹が目の前で殺められても寂寥の思いなんて無い。
あっちゃいけない。

僕は男に向かっていく、その早さは今までの比では無い。

喩えるならばそれは雷。
それに迎撃する男は正気を失っている。ならばその男が起こす行動なんて限られる。

人質を殺す? 否。
逃げる? 否。

それは只一つ、向かってきた敵を迎撃することのみだ。


643 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:50:21.76 ID:T2JhhKFm0]
>>641
こっちみんな

644 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:50:30.97 ID:D1qNnOkP0]
>>636
マジかよ。
盛大に誤爆。
こういう言い方はどうかとも思うが、
他にもマンネリを感じてる香具師はいるみたいだし、
そろそろ雰囲気違うのを望んでる奴も隠者ね?
それだけ。

645 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:50:53.96 ID:D1qNnOkP0]
>>641
こっちみんな


646 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:51:22.33 ID:KwUmaDXPO]
>>641こっちみんなし カオリさんに言ってやるし

647 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:52:02.85 ID:D1qNnOkP0]
>>>646
すまん。お茶拭いた。

648 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:52:25.24 ID:1Py8HSgX0]
男の迎撃は、先ほどの攻防とは打って変わり、制裁を全く欠いた。不完全なものだった。
 
―――勝敗は一瞬で決まった。
男は鉄パイプの一撃で頭蓋の骨を砕かれ、絶命していた。

踏み込みが甘かった所為か、即死ではなかった。否。それでも即死に近かったが、少しでも激痛を
感じさせてしまったことが僕の中に罪悪感を生んだ。

「ははっはははははははっははははははははははははははははははっははっはははあっはは」

嗤いが止まらない。
決して可笑しい訳じゃない。
なのに、僕は酸欠になるまで嗤った。大声で。

そして、嗤い終えた後。僕はリーダーのナイフを手に取った。

それを――――

自らの喉に突き刺した。


649 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:52:58.89 ID:rWFSkxwLO]
>>646 俺の15の野菜返せ

650 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:53:13.44 ID:F1hujGSP0]
カツヲなにしてんのー!!!!

651 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:53:22.03 ID:D1qNnOkP0]
>>649
こっちのセリフだw

652 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:53:40.06 ID:6UnMp7pdO]
えぇーっ

653 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:53:49.34 ID:T2JhhKFm0]
>>644
まあ確かにマンネリっぽいし作者にはいい機会だったのかも
よし終了。

654 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:54:31.93 ID:D1qNnOkP0]
>>653
上手く閉めたな。

655 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:54:36.08 ID:1Py8HSgX0]
「―――か!」
冷たい刃が喉に刺さる。その痛みを痛みとして感じる間もなく僕の意識は消え――――

”る、わけには行かない……”
自分だけが逝くのならいい。このまま消えてなくなろう。
しかし、今、目の前に妹が居る。その前で、只では死ねない―――!

「わか…め……」
喉を突き刺したのにも関わらず、不思議と声が出た。
「―――――」
その反面、妹は声が出せないようだ。当然だな。
「僕、お前を守ってやれなかったな。馬鹿だったな。」
息も絶え絶えで話す。妹は泣いている……のか? もう目も見えない。
「ただの罪悪感だけで死ぬんじゃないぞ。僕は、あの世でもあんな奴が居るかもしれないから、
ちょっと出張するだけだ―――だから――――」

顔に冷たいものが落ちる。
―――ああ。泣いてくれてるんだな。

「―――お前がこっちの悪い奴を懲らしめるんだぞ」

―――ああ。答えは分ってる。さようなら。


656 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:54:49.75 ID:T2JhhKFm0]
カツオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

657 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:55:54.47 ID:rWFSkxwLO]
>>651
ん( ゚Д゚ )

658 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:56:08.77 ID:1Py8HSgX0]
Epilogue

あれから、十一年が経ち、私は成人した。
大学進学はしていない。私は他にやりたいことがある。
それは分りきったこと――――

「ワカメ、死んでくれ」

あの時、兄が言った言葉は、決してリーダーに刺されて死ね。というわけではない。
これから、僕が居なくなった世界、心を殺して守れ、という意味だったのだ。

それに気がついたのはいつだったか。今はどうでもいい。
まずは世界の紛争を止めなくちゃならない。

兄のような、力ずくではなく、私自身のやり方で。

「だから、見ててねお兄ちゃん」

659 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:56:10.87 ID:F1hujGSP0]
カツヲお兄ちゃん死んだらだめですー

660 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:56:29.46 ID:8Dx/+I6P0]
カッツオオオオオ

661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:56:32.52 ID:D1qNnOkP0]
>>657
>>647

662 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:57:02.56 ID:rWFSkxwLO]
カツオー

663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 [2008/03/27(木) 01:57:57.45 ID:T2JhhKFm0]
>>659
タラヲ死ね

664 名前:笑み社 ◆myeDGGRPNQ [2008/03/27(木) 01:58:03.49 ID:1Py8HSgX0]
磯野家の墓には、英雄が眠っている。

過去、二十名以上の民間人を殺害していた少年グループを単身によって壊滅させた鮮血の英雄。
とらえようによっては、彼も猟奇的殺人者なのかも知れない。
しかし、太古の英雄というものの殆どがそんなもの。
絶対的な殺戮を以て幾多の争いを終結させた。それが英雄ならば彼もまた英雄だろう。

しかし、彼の血を分けた妹が、今度は武力を持ち得ずにして争いを終わらせようとしている。
それは愚かか? 否。それもまた、一つの”英雄”の姿なのだから――――

今日も、一陣の風が吹く。
小さな、それでいて美しい”英雄”の出発を祝うように。

磯 野 カ ツ オ が ヒ ー ロ ー に な る そ う で す
                       FIN

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おぅ………。ダークなのが続くな。
だがそれで良い。それが良い。参考になる。
  • posted by 名無氏 
  • URL 
  • 2009.02/23 20:09分 
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  •  
  • 2009.03/22 18:25分 
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