笑み社がブログを立ち上げたようです

2ちゃんねるのVIPでSSコテとして活動中の笑み社 ◆myeDGGRPNQのブログです。基本的に作品保管庫として機能していますが一日一回日記を書きます。

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磯野カツオがプロ野球選手になるそうです

1 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 14:20:43.91 ID:29mgkWUk0 ?2BP(888)
sssp://img.2ch.net/ico/samekimusume32.gif
 ――僕は昔から プロ野球の選手になりたかった

 ほんとうに小さなころから思ってた
 お父さんもお母さんも応援してくれた

 ――でも 今は 誰も見てくれていない

 当たり前だ

 ――あの餓鬼がずっと眠っているから――

2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 14:21:30.27 ID:6sbBKivT0

――――10年後―――――



3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 14:21:34.97 ID:wU7zNYe70
――――――――――――――――――――――――――――――





――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――







――――――――――――――――――――――――――――――


4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 14:21:52.17 ID:2zihAQOn0
またタラオか


5 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 14:22:40.29 ID:29mgkWUk0 ?2BP(888)
sssp://img.2ch.net/ico/samekimusume32.gif
 ――あの餓鬼が眠っている。

 それはずっと前からだ。
 僕が小学5年生の頃だったか。

 ――その日から。
 僕の野球は変わってしまった。

 ――勝つ。
 勝つ勝つ勝つ勝つ勝つ勝つ勝つ。
 勝たないと意味なんて、ない。

 だって、勝たなきゃ見てもらえない。
 誰も僕に注目してくれない。
 絶対に目を覚まさないあの餓鬼に全てを持っていかれてしまう。

 ――絶対に、そんなコトは認められない。

 アノ日から僕が楽しんでいた『野球』は亡くなった。


6 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 14:27:02.96 ID:29mgkWUk0
 ――あの餓鬼が眠って7年。

 僕は高校3年になった。
 野球部として毎日練習をしてきた。

 努力して。
 努力して。
 努力し抜いた。

 それでも、1番は決して視えてこない。
 見えてこないのはもとより判っていた。
 故に、僕等が努力をするのは当然だろう。

 ――しかし、なんというコトか。
 父が強引に入学させたこの学校は進学校。

 ――僕以外のメンバーは皆。
 野球よりも勉強に夢中だったのだ――


7 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 14:30:50.38 ID:29mgkWUk0
 ――ある夏の出来事だった。

 高校2年の夏。
 僕は2年生エースとして登板した。

 最高速度150キロの速球と70キロ台のチェンジアップを武器に僕等、否。僕は決勝まで
勝ち進んだ。
 今まで僕が一人で打ち。投げ。

 ――そうして決勝戦まで来たのだ。
 ワンマンチーム甚だしい。
 そんなチームが決勝も勝てるか?
 そういう話になると、その答えは否。

 延長15回。
 再試合目前の相手チームの攻撃だった。



8 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 14:33:04.65 ID:29mgkWUk0
 既に2アウト。
 ――しかし、状況は最悪だった。

 塁は全て埋まり、所謂満塁だ。
 迎えるバッターは名門校である『帝愛高校』に入学し1年生のときから4番を打つ『中島博』だ。
 幼い頃から一緒にやってきている経験があった。
 故に、これまでの6打席は打ち取れた。

 ――しかし、今はワカル。

 ウタレル。
 ウタレル。
 ウタレル。

 打たれれば負ける。
 負けなのだ。

 その不安を孕んだ白球は―― 


 ――空高く舞い上がり、スタンドへ飛び込んだ――


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 14:33:43.67 ID:X4H4AFF50
ワカメ「…ホーミングモード」


10 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 14:35:49.65 ID:29mgkWUk0
 ――満塁ホームラン。

 心底嬉しそうにダイヤモンドを回る中島と――

 ――情けなくマウンドにうなだれる僕。

 まるでその光景だけで『天国と地獄』だろう。
 0対4。
 味方のエラー数が19。
 ヒット数は僅か1。

 その1本がホームランなんて――

 そうして、僕の2年生の夏は終わった。


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 14:37:49.42 ID:eSEjk6ukO
支援


12 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 14:37:58.67 ID:29mgkWUk0
 ――その日。
 僕は本当に厭になった。

 家に帰っても誰も労いの言葉をかけてくれない。
 ヒトコトぐらいあってもいい筈なのだ。

「――おつかれさま」
「――よく頑張ったな」

 そう、只のヒトコトでも良かった。
 それだけで、僕は救われたのに――

「カツオ」
 何か、僕を呼ぶ声が聞こえた。
 父の声だ。
 父は幼い頃は野球の話をすると笑って聞いてくれた。

 しかし――


「――いいかげん野球は辞めてタラちゃんのお見舞いにでも行きなさい。
 それと、良い会社に就職する為に勉強をしろ。大学進学なんて金はないんだからな―――」

 ――そんな言葉は信じない。
 金なんて幾らでもある筈だろう?

 ――あの無免許医に手術の打診をしているんだから――


13 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 14:40:04.02 ID:29mgkWUk0
 そして、その後父はこう付け加えた。

「――大した成績じゃないのだからな。
 プロなんて莫迦なコトは考えるなよ」

 この人は、否。この人たちはまるで判っていない。
 僕は、今日ホームランを打たれるまで全試合『ノーヒットノーラン』で勝ち進んだのだ。
 その僕に『大した成績ではない』。
 そんなコト、誰が言えようか。

 ――そこでようやく悟った。
 僕の野球を見てもらうには、全試合オール三振で全国優勝しなくてはならないというコトに――


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 14:41:27.82 ID:YVCpPtju0
愛する笑み社のスレだと思ったらやっぱりそうだった


15 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 14:42:55.39 ID:29mgkWUk0
 ――その日から、僕の野球はまたもや姿を変えた。

 今までの取り組みが『鬼』ならば今は『修羅』だ。
 早朝ランニング量も今までの10キロから20キロに。
 投げ込み量も今までの500から1000にした。

 この学校の監督が完全放任主義だからできたコトだろう。
 近代の野球は練習というよりトレーニングだ。
 適切な練習量。
 完全な設備。
 的確なコーチング。
 それらが合わさって初めて『一流』と呼ばれる。

 しかし、僕にはそんなもの関係ない。
 今の僕に出来るコトは投げて、投げて、投げて――

 ――皆に認めてもらいたかったのだ。


16 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 14:45:14.87 ID:29mgkWUk0
 ――ある日。
 ふと、高校野球のマガジンを買ってみた。
 小遣いが小学生の時から変わらず月1000円の僕にとって、このマガジンは余りにも高額
だったが、思わず買ってしまった要因が表紙にあった。

『秀才学園のエース磯野カツオが甲子園に行けない訳』

 そんな見出しがデカデカと載せられていたのだ。
 買わない筈がない。

 ――読んで見ると、そこには次の事が書いてあった。


17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 14:45:52.47 ID:cTMfDWt60
しえn


18 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 14:47:57.78 ID:29mgkWUk0
 今、西東京をにわかに騒がせている投手。磯野カツオ(17)が未だに甲子園出場を果たしていない
理由を、我が編集部でまとめてみた。

 その要因の一つに、『打線の貧弱さ』が初めに挙げられた。
 スポーツというモノは点を入れなくては勝利できない。
 その根本を、彼の学校である『秀才学園』は理解できていないのである。
 どんなに天才投手でも点を取らなくては勝ちは在り得ない。
 実際、秀才学園は今期の夏の大会に於いて決勝までたったの『8点』しかあげていないのである。
 これは決勝まで8試合在るなかでの話である。
 これでは、如何に天才、磯野投手でも甲子園の扉を開く事は難しい。

 第2に、『守備の弱さ』があがってくる。
 秀才学園が8試合中での失策数はなんと『164』なのだ。
 これは1試合に『20以上』もの失策数というコトになる。
 この中で決勝まで無失点で抑えた磯野投手。

 これからの課題は、チーム全体の打線と守備の改善になりそうだ。


19 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 14:50:27.28 ID:29mgkWUk0
 ――記事を読み終え、ふうと息をつく。

 その内容はつまるところ、僕以外のメンバーの批判だった。
 確かに、僕は常にランナーがいる中で投げていた。
 僕は常に0以外は表示されない得点板を見ていた。

 そういうコトなのだ。
 周りに批判が集まってしまう。
 僕が頭一つ以上出てしまうと、こうなってしまうのは自明の理だった。
 そんなコトを、僕はどうして判らなかったのだろう。

 ――しかし、この記事は間違いだ。
 みんなは悪くない。

 ――僕が一回もバットに触らせなきゃいいのだから――


20 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 14:53:10.94 ID:29mgkWUk0
 ――次の日。練習に行くと、皆の目が今までとは明らかに違っていた。

 否。教室でも感じていたのだ。
 しかし、こと練習になるとさらにその目は判りやすかった。

 当然だろう。
 皆は楽しく、勉強の合間の軽い運動程度に考えていた部活がこんな馬鹿げた奴1人のために壊され
るかも知れないのだ。
 そんなコトを是とする者はなかなかいないだろう。

「――気にするな。みんなは今度のテストにピリピリしてるだけだ」

 そう、肩を叩いてくれたのは中学からの友人であり、今は僕の球を受けてくれる唯一の存在。
『西原琢磨』だった。


21 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 14:56:01.47 ID:29mgkWUk0
 ――彼は昔から優等生だった。

 故に、進学校である秀才に入るのも当たり前のようなモノだった。
 しかし、一緒に野球をしてくれるとは思わなかった。
 軽い気持ちで誘ったつもりだったが、彼は快く了解してくれ、あろう事か、当時から既に140キロ
を超えていた僕の球を受けてくれていたのだ。

 打撃も目を見張るモノがあり、得点を上げているのは僕と彼だけなのだ。
 ――故に、僕は彼に心を許した。

 ――快い気持ちで練習を終え、家に帰ると、野球マガジンはゴミ箱にねじ込まれていた。


22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 14:56:12.66 ID:MzBSo1+Y0
支援ガオレン


23 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 15:00:01.53 ID:29mgkWUk0
 ――そうして、秋季大会の日がやってきた。

 今回は勝てる。
 そう思った。
 その根拠は簡単だ。

 僕はこの大会の前に行われた幾つかの練習試合に於いて『オール三振』をやってのけたのである。
 しかもあの神奈川3強の一角。『東天宮寺高校』相手にである。

 ――その快挙すら、父は褒めるどころかタラヲの見舞いにいっており、何も言ってくれなかった。


24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:00:12.53 ID:zNpR6AFO0
俺は支援するぞおおおおおおおお
面白いぞおおおおおおおお


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:01:05.73 ID:zNpR6AFO0
age


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:01:27.75 ID:R4lvHH0hO
笑み社さん相変わらずパネェっす


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:02:00.98 ID:cTMfDWt60
帰宅するまで残っていることを願って保守


28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:02:08.28 ID:CSzkHdP5O
やっと書いてくれたか

俺は嬉しいぞ




29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:02:51.88 ID:5fnaXMH7O
ヤクルト石川スレと聞いて


30 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 15:03:04.31 ID:29mgkWUk0
 ――ふと思い出すと。
 僕は中学の頃から一つの遊びにはまっていた。
 それは『川幅100mの川の端から石を投げ、対岸に届かせる』という遊びである。
 今思うと、その遊びが今の肩を作ったような気がする。

 無論、初めは届かなかった。
 しかし、年齢を重ね、中学3年になってようやく届くようになった。
 それから、あの川へは行っていない。

 ――父があんなところに行くのならタラちゃんの見舞いに行け、そう言ったからだ。


31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:04:43.28 ID:zNpR6AFO0
※川幅100mに突っ込んではいけません


32 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 15:06:20.96 ID:29mgkWUk0
 ――秋季大会も、順調に勝ち進んだ。
 オール三振は未だ達成できていないが、それでも全て『ノーヒットノーラン』だ。

「――今日勝てば甲子園だ! 皆!! 行こうぜバード!!!」

 キャプテンの西原が円陣の中で叫ぶ。
 それに皆が思い思いの言葉をあげる。

 相手は因縁の『帝愛高校』だった。


33 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 15:08:22.87 ID:29mgkWUk0
ごはん食べてくる。
休憩も兼ねる。


34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:11:02.28 ID:4dKt3hDdP
紫炎


35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:11:47.55 ID:zNpR6AFO0
わかった
待ってる


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:12:55.16 ID:MzBSo1+Y0
ヵッォ ォャッョ!


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:19:26.66 ID:bKmmhgm2O
波☆平「back come on バッカモン oh yeah 」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:19:35.62 ID:9LHtHr17O
磯野凄すぎワロタw


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:23:47.25 ID:Za64AjX0O
保守


40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:24:31.96 ID:fAjmwPyzO
西原って登場人物いたっけ?


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:29:06.47 ID:B+g7PLEjO
>>40
ヒント:出会ったのは中学


42 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 15:29:07.87 ID:29mgkWUk0
 ――そうして、今。

 四月になり、新メンバー『堀川山嵐』を加え、僕等は甲子園を目指す。

「なあワカメ。お前が好きだった堀川くん。
 あいつ――野球部入ったぜ」

 そう妹に伝えると――

「――黙れし、タラヲのほうが大事だし。
 カオリさんに言うよ」

 全くこの家の人間とは話が出来ない。  
 何よりもタラヲを選択し――

 ――何よりもタラヲを優先してきたのだから――


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:29:54.35 ID:utpLE3fB0
正直このランクの選手なら契約金2億は確実だよな


44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:30:15.95 ID:zNpR6AFO0
>>1の本名とか


45 :ぜっとたけ ◆zzzzzzzzsc :2009/05/09(土) 15:32:22.50 ID:MpOWzI6TO
おはよう


46 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 15:34:09.33 ID:29mgkWUk0
 ――そして、ついに夏の大会が始まった。

 僕の球速はついに158キロにまで伸び、チェンジアップは50キロ台にまで落とせた。
 さらに、物置で見つけた野球の入門書に書いてあった『フォーク』も習得した。
 そんな僕に、敵と言えばすでに『帝愛高校』ではなく――


「――磯野、野球しようぜ」


 親友、『中島博』だけだった。


47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:35:39.78 ID:K1t3NmR6O
待ってたぜ、笑み社


48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:39:55.35 ID:ZggKyFTH0
wktk


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:40:28.35 ID:5fnaXMH7O
復活ktkr


50 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 15:40:33.14 ID:29mgkWUk0
 ――試合は9回まで0対0という、緊迫した試合展開だった。

 帝愛のエース『語学院西園寺 透助(ごがくいんさいおんじ とおるのすけ)』の快投。
 秀才のエース『磯野カツオ』の在り得ないまでの執念のこもった力投。

 それらが交錯した結果だろう。
 ここまではいつもと同じだった。


 ――ここ一番のバッターが『中島博』であるコトまで――一緒だった。


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:40:40.13 ID:e7Io+Jh/O
チェンジアップは70㌔くらいが最強と思ふ


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:41:19.64 ID:g8AtQwYkO
速度差100キロwww


53 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 15:45:30.10 ID:29mgkWUk0
「磯野、野球しようぜ」

 そうバッターボックスで呟く中島。
 ――一陣の風。
 夏の風にしてはやけに冷たかった。

 ――呼吸が止まる。

 振りかぶる。
 足をあげる。
 腰をひねる。
 腕を伸ばす。
 球を投げる。

 この動作、一秒かからない動作。
 しかし、この動作こそ投手の本質であり総てなのだ。


54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:48:26.53 ID:utpLE3fB0
高校時代の江川みたいだ


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:49:26.50 ID:e7Io+Jh/O
一秒かからない・・・だと・・・


56 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 15:49:43.98 ID:29mgkWUk0
 同じように、中島も躯総てが螺子のようだった。

 投手を睨む。
 足をあげる。
 腰をひねる。
 球を捉える。
 腰をまわす。
 腕を伸ばす。

 この一秒足らずの動作が、中島博を螺子にした。
 そしてその螺子はまるでゴムのように弾けた。
 ――手応えのない、そう言った表情だった。

 二球目。
 振りかぶった時、中島のバットが揺れた。
 それはアリエナイコトだった。
 今まで、そう、幼き頃から彼は『バッターボックスで余計な事をした事がない』。
 故に、この事態は明らかに異様だった。
 それは今まで見た事のない隙だった。

 ――バットが白球を捉えるまで、僕はそう思っていた。


57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:49:44.92 ID:JWsVKalxO
中島かっこよすぎwwwww


58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:50:20.05 ID:zNpR6AFO0
これだけの技術と体力とメンタルを持った選手なら我が日ハムにこそ相応しい!
ダルビッシュとの2枚看板で


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:50:28.25 ID:utpLE3fB0
中島「わりぃな礒野wwww」


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:53:25.45 ID:bKmmhgm2O
三河屋「あれwwwwww祝勝用にいろいろサービスしようとしたのにwwwwカツオ君wwwwww」


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:53:48.12 ID:nrG3SOTlO
前にも同じ話書いてなかった?


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 15:55:01.05 ID:NMDT6ck80
支援


63 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 15:55:33.93 ID:29mgkWUk0
「切れろ!!」

 僕は思わずボールの方向を見ながら叫んだ。
 ――ポールに当たってはホームランだ。
 距離は充分。後はファールかどうかだ。

「――」
 三塁審判はしばし止まる。
 そして――

「ファール!!」

 その声と共に、僕は安堵の息をついた。

 ――否。こんな安心なんて不純物だ。

「さあ磯野。野球しようぜ」

 目の前のライバルを倒すまでは――安心は不純物だ。


64 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 16:00:47.57 ID:29mgkWUk0
 ――14球目。
 一塁方向へのファール。

 ――長い。
 長過ぎる。
 時間にすれば5分ほどだが、今、僕の体感としては既に30分にも感じる。

「――」
 呼吸を止めるコトをもう一度しなくてはならない。
 苦痛だ。

 それでも勝たなくてはならない。
 甲子園に行って優勝すれば、きっと父も褒めてくれる。

 勝たなくはならない。

「――!!」
 力の限り、なんのセオリーもない投球フォームから繰り出された満身のストレート。

 会場がどよめく。
 白球は――



 ――西原のミットに、きっちりと嵌っていた。


65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:01:39.29 ID:utpLE3fB0
満身じゃなくて渾身じゃね?


66 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 16:04:57.30 ID:29mgkWUk0
 ――立ってなんていられない。
 このベンチまでどうやって帰ってきたのかすら覚えていない。

「お――磯――――次――――」

 西原の声もよく聞こえない。
 この回の二番目のバッターが僕だというコトを伝えているのだろう。
 震える手でヘルメットをかぶり、言う事を聞かない躯でネクストバッターズサークルに入った。

「……」
 ――二番バッターは三振。
 僕の打席だ。
「――!」
 立ち上がろうとしても、体がそれをヤメロと命令する。

「――大丈夫か? 安心しろ。
 お前が打てなくても――俺が打ってやるからな――」

 僕に肩を貸してくれている西原が、言ってくれた――


67 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 16:10:01.60 ID:29mgkWUk0
 ――すでに2ストライク。

 目も霞み、脳が酸素を欲しがっている。
 頭に酸素が言っていないくせに体はどくんどくんと脈打つ。
 血流が余りにも早いから体温がどんどん上がる。
 その結果。
 気温30度がなんとも寒く思えた。

 語学院西園寺から放られた球なんて視えない。

 ――只、ネクストバッターズサークルで待ってくれている西原に――


 ――少しでも平気な姿を見せる為に、僕はバットを力一杯振った。


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:14:37.15 ID:PNVgxjcG0
支援


69 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 16:14:40.44 ID:29mgkWUk0
「       」

 何も考えられない。
 只、僕の耳には微かな、本当に微かな声が聞こえた。

「ホームラン……だと?」
 帝愛の捕手『橋本八王子』が呟く。
 ――それを聞き。僕は崩れ落ちた。

 ――世界が真っ暗になった。
 そんな中。

「バカものっっ・・・・・・! 橋本っっ・・・! 何をしているっっ・・・・・!」

 と、帝愛の監督『利根川幸男』の声が聞こえた。
 すると、橋本は僕に肩を貸し、ゆっくりとダイヤモンドを回ってくれた。

「――ナイスバッティング」

 橋本がそう言ってくれた途端。涙が溢れた。


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:14:43.08 ID:3Q6+6Q2RO
しえん


71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:15:26.22 ID:NMDT6ck80
>>1がんばれ


72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:19:08.83 ID:zNpR6AFO0
味方チームの誰かがインプレイ中の選手に触れたらアウトになるとかなんとかってルールあったような
この場合の敵チームの選手が触れた場合はどうなるんだ?
野球ルールに詳しい人教えて


73 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 16:20:27.25 ID:29mgkWUk0
 ――勝った。
 甲子園出場が決定した。

 僕は悲願の甲子園出場を決めたのだ。
 それを早く父に伝えたくて、疲労で動かない体を引きずって家に帰った。

「――うそ……」

 居間のテーブルには置き手紙があった。


『タラヲノミマイニサンジョウス』


74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:21:09.11 ID:9pD4R5NEP
>>72
             /)
           ///)
          /,.=゙''"/
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /


75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:23:45.10 ID:utpLE3fB0
>>74
       ____
     /_ノ  ヽ、_\
    /( ─)/)(─)\    
  /::::::⌒///)⌒::::: \
  |   /,.=゙''"/      |  こまけぇことだが気になるお ‥‥
  \. i f ,.r='"-‐'つ   /
  / i    _,.-‐'~    \
    i   ,二ニ⊃        


76 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 16:25:37.19 ID:29mgkWUk0
 ――結局、父や皆にとって、甲子園はどうでも良かったのだ。

 僕が死ぬ気で勝ち取った勝利は、皆に取っては目を覚まさないタラヲ以下という事なのだ。

 ――僕がやってきたコトは、無駄だったのか?

 そんな不安を胸に、甲子園に到着した。


「――」
「――」

 誰も声が出ない。
 余りにも大きい。
 余りにも素晴らしい。

 まさに、ココは高校球児にとって文字通りの『聖地』だった。

『ココで投げられる』

 そう思うと、今までの不安は無くなった。


77 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 16:29:43.35 ID:29mgkWUk0
 一回戦。
 ノーヒットノーラン。

 二回戦。
 ノーヒットノーラン。

 ――そうして、僕は『決勝戦』に駒を進めた。


「うわっ!!」
 投球練習の際、バックネットのお客さんが仰け反るように驚く。
 コレもいつもの事だ。

 相手は神奈川最強とも言われる『明訓高校』だった。


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:31:11.55 ID:COvvf1FFO
>>61

前より磨きがかかってる

前はサザエがウザスギで嫌なイメージしかなかったが


改めてカツオを好きになった


79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:31:40.34 ID:NMDT6ck80
     ____
    /∵∴∵∴\
   /∵∴∵∴∵∴\
  /∵∴//   \|
  |∵/   (・)   (・) |
  (6       つ  |   ここでなら投げられる
  |    ___  |  
   \   \_/  /   
     \_____/



80 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 16:35:57.00 ID:29mgkWUk0
 ――試合はまたもや9回まで縺れた。

 ヒット数はこの3年間で最多の『12』。
 ランナー満塁。
 バッターは4番の『山田太郎』。

 ――彼には僕の球は通用しない。
 総ての球を安打にされている。

 判らない。
 分らない。
 解らない。

 そんな時、僕は幼いときに聞いた父の言葉を思い出した。

『――独りではどうしようもない時。
 そういうときは人に頼りなさい。信用できる、仲間に――』

「タイム!!」
 思い出すのと同時に、僕は手を上げ、野球人生最初で最後のタイムをとった――


81 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 16:39:57.02 ID:29mgkWUk0
 ――マウンドに内野手だけでなく外野手、さらにはベンチの選手も集めた。

「――どうしたんだよ、磯野」
 レフトの久井が問う。
「そうだよ、今更タイムなんて――」
 サードの安藤が言う。

 そうだ。
 僕には仲間がいる。

 ――独りじゃなかった。


「――次、なんの球を投げればいいんだろ……」
 俯き、相談したい内容を言う。
 既に2ストライク3ボール。
 一球でも外せば終わりだ。

「――ここまで来たのはお前のお陰だ」
 ベンチの新川とセカンドの新垣が言う。

「――だから、お前の好きな球を投げろ。
 ――何でも捕ってやる、出してみろよ160キロ」

「――皆、ありがとう……」
 涙があふれるのを抑えて感謝する。

「磯野、打てなくてすまんな」
 最後に、守備位置に付きながらセンターの吉川が言ってくれた。


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:40:54.95 ID:3Q6+6Q2RO
>>78
くわしく


83 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 16:44:50.94 ID:29mgkWUk0
 ――僕が好きな球。

 高め速球。

 力一杯、今までの総てをココに集約した球はミットに収まった。

「ボール!! ゲームセット」
 審判の声が響く。
 敗北した。

 押し出しでの敗北だった。
 それでもいい。

 僕にも仲間がいた。
 それだけでいい。


 ――スピードガンは161キロを計測していた。


84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:45:10.22 ID:u/VTRYNEO
いつの間にか仲良くなっとる



85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:49:25.03 ID:ZA9gcs7sO
カツオ凄すぎw


86 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 16:49:25.37 ID:29mgkWUk0
 ――11月。

 ドラフト会議である。
 新聞では今年の目玉選手は高校生ドラフトなら僕と中島、それに最後の試合で4番を打っていた
山田太郎だ。

『――一巡目、横浜、中島博。外野手。帝愛高校』
『オリックス、中島博。外野手。帝愛高校』

 ――そうして、順調に読み上がり――

『阪神、磯野カツオ。投手。秀才学園』
『読売、磯野カツオ。投手。秀才学園』

 その二球団から指名があり、くじ引きの結果、巨人が交渉権を獲得した。


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:49:33.33 ID:g8AtQwYkO
不知火守だなww


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:51:22.32 ID:utpLE3fB0
巨人とかwwwww
うどん屋フラグwwwwww


89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:51:42.07 ID:ZA9gcs7sO
巨人かよw

たくさんお金もらえるぞ


90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:53:57.31 ID:mb/x0CH00
どうせ家族がすり寄って来るんだろ


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:54:45.78 ID:zNpR6AFO0
巨人か・・・
二軍でいつの間にか消えていくんだろうな
辻内のように


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:54:47.32 ID:utpLE3fB0
中島は西武だろ


93 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 16:56:38.40 ID:29mgkWUk0
 ――ついに、その日はやっていた。

 間黒男医師がタラヲの手術を受けると言ったのだ。
 その金額は1000万。
 とても払える額じゃない。


 ――僕を除いては――


94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:58:42.91 ID:0RaQ5F3z0
>>92
遊撃手か
最近不調だな


95 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 16:59:39.72 ID:29mgkWUk0
 ――ある日のコトだった。

 タラヲの手術のコトを忘れ、巨人との契約の為、僕は電車に乗った。

 ――本当は、あんなコトは在り得なかった。

 憧れの球団との契約を目の前にして気が浮かれていたのだろう。

 ――姉からの電話に出てしまうなんて――


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 16:59:50.03 ID:ZA9gcs7sO
>>91
辻内って肘やっちゃったんじゃなかったっけ

支援


97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:06:13.16 ID:PNVgxjcG0
くっ・・仕事だ支援


98 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 17:06:44.56 ID:29mgkWUk0
「クソノ!!!! てめええええええええええええええええええええええええええええええええええ
えええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
タラちゃんがあぶねええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!
たすけてええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 そんな、世界が砕けたような声がケータイの向こうにあった。
 姉はタラヲを溺愛していた。
 事故の後、姉は何度自殺を試みただろうか。
 しかし、その声は尋常じゃなかった。

 そして―――
「帰ってこいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!! じゃねーとてめえは
死ぬううううううううう!!!!!!!!!!!!!」

 その呪詛に。
 その悪魔に。
 その言葉に。

 ――乗せられて、僕は病院へ向かった。

 契約には間に合わなかった。

 ――当然、契約に来ない者を伝統のある巨人がとる筈もなく、僕は契約できなかった。


99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:08:30.76 ID:9pD4R5NEP
ハッピーエンドは無い物か・・・


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:09:14.96 ID:Gtvtz6TLO
えぇ~・・・


101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:11:07.28 ID:tjY1qCY5O
クソノてwwwwww


102 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 17:11:45.77 ID:29mgkWUk0
 ――巨人との契約が無くなり、僕は総ての気力が無くなった。

 そんな時。
 新潟に新規参入の球団が出来るというニュースを聞いた。
 名は『新潟蓮美台サンクチュアリ』。
 1月である今から選手を確保するのは至難の業だったが、その球団オーナーがそれを可能にした。

 ある日、その球団から書類が届いた。
 ドラフトであぶれた選手や、自由契約になった選手を集める。そういうものだった
 その選手の中に、僕の名前があった。


103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:12:18.30 ID:ZA9gcs7sO
支援


104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:12:23.84 ID:7fju2eW+O
クソノはおかしいだろwwwwww


105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:14:13.83 ID:WvAhuWiLO
俺の地元新潟ktkrwwww


106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:14:24.25 ID:7m2WidQiO
クソノカスオ


107 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 17:15:06.73 ID:29mgkWUk0
 ――契約金1000万。

 それが新潟蓮美が提示してきた額だった。
 巨人の1億と比べると10分の1の額だ。
 しかし、プロになるのならなんでもいい。

 契約を決めようと思った矢先。

「おいいいいいいいいいい!!!!!!!!!! クソノカスオ!!!!!!!!!!!!!
てめええええええ!!!!!!! その金はタラちゃんの手術につかうよなああああああああ
あああああああ!!!!!!!!!!!!!!」

 ――なんて、姉がふざけたコトを言い出した。


108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:15:14.14 ID:zNpR6AFO0
ええっと・・・色々突っ込みたいが、まあこういう世界だと言うことですね。わかります


109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:19:17.18 ID:tkLFyW6s0
お前「えみしゃ」だと思ってたら「えみやしろ」だったんだな


110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:19:19.47 ID:JWsVKalxO
サザエの顔が何故かジョジョのエルメスで脳内再生される件


111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:20:05.62 ID:dAEreSwzO
クソノサザエがマジでイラつくのは俺だけか?


112 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 17:20:13.91 ID:29mgkWUk0
 その日から、僕に対する家族の態度が変わった。

 厭になった。
 今まで関わり合いさえ持たなかったクセに――

 金が入ると知ったら――これか?

 厭だ。
 厭だ。
 厭になる。


 ――野球を楽しむ心を捨て、1000万の契約書にサインした。

 その1000万を、居間のテーブルに叩き付けて、僕は家を出た。


113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:20:49.23 ID:3Q6+6Q2RO
>>111



114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:20:49.81 ID:mb/x0CH00
なんでもっと早く家族切り捨てなかったの?死ぬの?


115 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 17:24:55.03 ID:29mgkWUk0
 ――その日から、僕の心は死んだ。

 蔑ろにされた分、僕は投げた。
 1年目、25勝0敗。
 その年、新潟蓮美は優勝した。
 2年目、23勝0敗。
 その年も優勝してしまった。

 タラヲの術後は順調だったらしい。
 目を覚ますのも時間の問題らしかった。

 ――3年目。
 その日がやってきた。


116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:27:08.83 ID:u/VTRYNEO
どんな超人だ
歴史に残るレベルになってるじゃないか



117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:27:18.57 ID:5fnaXMH7O
最初にヤクルト石川って言ってすいませんでした


比べものにならないです、はい。


118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:27:26.16 ID:3Q6+6Q2RO
しえん


119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:28:31.68 ID:eJFgEXT40
ちゃんと実力が伴ってるからなぁ・・・


120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:29:03.27 ID:Gtvtz6TLO
メジャーリーグ行き決定!!!


121 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 17:29:34.93 ID:29mgkWUk0
 ――つま先から脳天までに稲妻のような痛みが走る。

「――!!」
 痛い。否。それは全身が砕けたような激痛だった。

「――もう、貴方は野球が出来る体では在りません」
 医師は言った。

 ――それでもあの医師ならなんとかしてくれる。
 そう思って間医師に電話をした。

『おまえさんの肘の様子なら私もよく知っている。
 手術料なら1200万。なあに、球界のエース様なら小遣いみたいだろう?』

 ――仕方なく1200万を用意しようとした。
 銀行に車(ランボルギーニ・ムルシエラゴ)で到着し、貯金を下ろそうとしたとき。
 また電話がなり、姉の声がした。

「タラちゃんが目を覚ましたあああああああああああああああああああああああ!!! 今日は
グランドホテルでパーティーだああああ!!!!!!!! ゴミの金だあああああああああああ
ああああああ!!!!!!!!!!!!! 車も私のモノおおおおおおお!!!!!!!!」 

 ――通帳には、金は一銭も入っていなかった。


122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:30:55.41 ID:tjY1qCY5O
身内でも勝手にはおろせんだろ


123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:31:06.43 ID:mb/x0CH00
たしかに


124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:31:20.82 ID:utpLE3fB0
ランボ売れよwwwww


125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:32:22.84 ID:9XKIQHgiO
見たことあるなこれ
コピペでスレ立てとは笑み社も堕ちたもんだ


126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:33:55.72 ID:5ApgAIDNO
大正野球娘読め


127 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 17:34:48.50 ID:29mgkWUk0
 ――僕は引退した。
 そうしなくてはならなかった。

 タラヲは、植物状態から目覚め、22歳の肉体になっていたが、心は3歳のままだった。

 ――ああ。もう厭だ。

 そうして、一年。
 あの家に無理矢理いさせられた。
 タラヲが20年近く眠っていたコトが解らないように。

 もう、何が本当かワカラナカッタ。


128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:38:33.67 ID:zNpR6AFO0
このカツオなら金田の記録をも塗り替えられるかもしれない・・・


129 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 17:39:23.69 ID:29mgkWUk0
Epilogue

「何話してたですか~?」
 いつもの口調。
 こいつはずっとそうだった。
「――」
 母が目で姉に合図する。
 その合図が通じたのか、母は僕に笑顔を向ける。
「タラちゃん、ジュース飲む? のど渇いたでしょ?
 ケーキもあるわよ?」
「わ、わ~い。
 いいわねタラちゃん、スイーツよ」
 ワカメもそれにあわせる。
「びゃああああああああうまいいいいいいいいいいい!!!!!!!」
 父もコップについであるビールを飲んで誤摩化す。

「タラヲ死ね」

 その中で、独りだけ空気がチガウ者がいた。


 ――この僕である。


130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:40:56.60 ID:ZAVXzDU8O
カツオwwwwwwwwww


131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:42:13.01 ID:g8AtQwYkO
サイドかアンダー転向で復活希望


132 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 17:45:46.08 ID:29mgkWUk0
 ――空気が凍った。
 家族に認められる為に努力してきた。
 その努力を踏みにじった者はこいつだ。

「こいつの所為で僕は……僕はああああああ!!!!」
 ……僕の右拳がタラヲに向けられる。

「――ばっかもん!!!」
 その刹那。
 叫ぶように父。
 僕の拳が止まった。
「ほら、タラちゃんは寝ましょうね」
 ――状況が理解できず、タラヲは従った。

 ――大変な事をしてしまった。


133 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:46:01.97 ID:zNpR6AFO0
打者転向ってのもあるな
王さんだって元はピッチャーだったんだ
馬場さんみたいな方向に行くのもありだな


134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:49:06.74 ID:1VXQ+rgFO
しえん


135 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 17:49:08.85 ID:29mgkWUk0
 ――今、ココに奴はいない。
 いなくなったという結果。
 それはどうしようもない『現実』として現れる。
 磯野カツオがフグ田タラヲに手をあげてしまったコトもまごうことなき『現実』だ。
 その現実は結果となる。
 結果はそのまま現実だ。
 故に、ココには新しい現実と結果の螺旋が生まれる。

「――制裁」
 磯野波平が呟く。
 あの行動はまずかった。
 否。致命的だった。
 その結果と現実を生み出した磯野カツオは――

「や、やめ、て」
 ――まるで、追いつめられた動物のように――

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 ――叫び声をあげる機械に成り下がるのだ。


136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:49:33.94 ID:Gtvtz6TLO
>>131
カツオは右利き
右がダメになったなら左で投げる
なーに、このカツオならやってくれるよ


137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:51:17.86 ID:Gtvtz6TLO
そんなこともいってられなくなりそうな悪寒


138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:51:45.60 ID:nQRifj9JO
いい歳したカツオが波平に力で負けるか?


139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:53:06.84 ID:5fnaXMH7O
>>136
石川も左だしやってくれそうだな。


140 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:55:33.02 ID:tjY1qCY5O
160投げる元野球選手がじじいに負けるか?


141 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/09(土) 17:56:53.30 ID:zNpR6AFO0
>>138
こんな波平かもしれんぞ
http://yahoocomdeathnote.up.seesaa.net/image/223.jpg


142 :笑み社 ◆myeDGGRPNQ :2009/05/09(土) 17:57:20.20 ID:29mgkWUk0
 ――その機械が音を発せなくなるのに、若干の時間を要してしまったのは彼らの責任とも言える。
 初めから居なければ、磯野カツオがこうなるコトもなかった。

「――」
 全身がびくびくと痙攣する。
 その様はまるで子鹿のようだ。

 ――鮮血に塗れた子鹿が、小さく、一度だけ痙攣すると、もう動かなくなった。


磯 野 カ ツ オ が プ ロ 野 球 選 手 に な る そ う で す
                                END
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つか前から思ったが笑み社のブログ目痛い
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